Sec. 1 英文解説
今回はCharlie Puthの「How Long」を読解してみましょう!
2017年にリリースされたこの曲は、US Billboard Hot100や世界のさまざまな国でチャートイン。
MVではCharlie Puthが夜の街中やビルの中を小さく踊りながら歩いていますが、まさにそんな風に踊りたくなるようなリズムが特徴的な中毒性のある一曲です。
「How Long」というのは日本語で「どのくらいの期間」というような意味を持ちますが、その内容はどんなものなのでしょうか?
さっそく、ざっくりと訳していきましょう!
I'll admit, I was wrong, what else can I say, girl?
★ I'll admit,
「I'll」は“I will”を短縮した形ですが、“I will”よりはカジュアルで軽いニュアンスがあります。相手に何か言われて、その時思ったことを答えたようなイメージでしょうか。
この場合は「admit(認める)」なので、何か言われてその場で「ああ分かった、認めるよ」と言っている感じ。
会話では「I'll」が使われることの方が圧倒的に多いですが、これが「I will admit」だと、もっと強い思いがあるニュアンスになります。
★ I was wrong,
「私が間違っていた」
★ what else can I say, girl?
「What can I say」は比較的よく使われるフレーズで、何と言ったらいいか分からなかったり、言葉が出てこないときなどに使います。
今回は「else(他に)」がついているので「他に何て言ったらいい?」というような意味になります。
最後の「girl」は単なる呼びかけで、親しい間柄の人に呼び掛けるときに使ったりします。
なので、男性が女性に「認める、悪かったよ」と言っているのが読み取れますね。
Can't you blame my head and not my heart?
★ Can't (can not) you blame
これは「責めることができないの?」という意味ですが、「Can't」には「(その能力がないから)できない」というニュアンスで、これが“Don't”なら「できない」というよりは「(その能力はあるけど)やらない」というニュアンスになります。
★ my head and not my heart?
何を責めることができないか?というのがこの文です。
「my head(僕の頭脳-考え)」と「not my heart(僕の気持ちじゃない)」なので「僕の気持ちじゃなくて、考えを責めることはできないの?」と言っています。
女性から、「私への気持ちはなくなったの?好きじゃなくなったの?」などと気持ちの面を問われていることへの返答でしょう。
I was drunk, I was gone, that don't make it right, but
★ I was drunk
「私は酔っていた」
★ I was gone
「I was gone」は直訳すると「私はなくなった」なので、酔っぱらったことで「理性がなくなって」や「どうかしてて」と解釈できます。
★ that don't (do not) make it right, but
「make」の本質的な意味は「作る」なので、「make it right」は直訳すると「それを正しく作る」というような意味なりますね。
「正しく作る」とは、言い換えると「正しい状態になる」となるように、「make」は「~の状態になる」という意味も持ちます。
「that」は「I was gone(どうかしてた)」のことなので、“どうかしてたからって状況をよくしない”というニュアンスの文です。
訳としては「だからっていい訳じゃない」という感じでしょうか。
フレーズ最後の「but」は次につながる「でも」です。
Promise there were no feelings involved
「there were」は“there is”の過去形で、「~があった」という意味です。
これは日常生活のいろんなシチュエーションで非常に使えるフレーズですね。
「込み入った感情があった」を「no」で打ち消しているので、「込み入った感情はなかったと約束する」という訳になります。
She said, "Boy, tell me honestly
「Boy,」は先ほどの「girl」と同じ呼びかけで、割とそのまま「彼女は言った、"ねえ、正直に話して"」と訳せます。
ここで気になるのは「say(said)」と「tell」の違いです。同じような意味を持っている二つですが、sayは話しているという行為を重要としていて、tellは話す内容を重要としているニュアンスがあります。
ニュアンスについては下記のページでも解説しているので、よければ見てみてくださいね。
Was it real or just for show?"
「Was」は“is”の過去形なので、「Was it real」は「それは本物だったの?」になりますね。itはこの二人の関係をさしているととれます。
「just」には本当に沢山の使い方があるのですが、本質的には「ちょうど」や「ぴったり」という意味です。
「for」は“ボールを投げた”というイメージを持っています。
この文は「or(それとも)」と、「for show」全体にかかっている「just」があるのでちょっとややこしいですが、「Was it」から「show(見せかけ)」にボールを投げているイメージです。
なので、「それは見せかけのためだった」というような意味になります。
「just for show」、「ちょうど(ぴったり)見せかけのため」というのは「ただの見せかけ」とも言えますね。
She said, " Save your apologies
「Save your apologies」は直訳すると「あなたの謝罪はとっておいて」になるので「謝らないでいいよ」と訳せるのですが、この女性はもう男性を許す気がないのだろうなと感じさせる言い方です。
「(謝っても無駄だから)謝らないでいいよ」や「(受け入れる気はないから)謝らないでいいよ」といったネガティブな意味合いが強いです。
逆に相手を許しているときは「You don't need to~」などを使って謝らないでいいことを伝えた方が、「謝らないで大丈夫だよ!」という気持ちを伝えることができますよ。
Baby, I just gotta know"
最初の「Baby」はgirlやboyと同じく呼びかけです。
「Baby」は「赤ちゃん」という意味なので、主に恋人同士や親しみのある間柄で使いますよ。
「gatta (got to) know」は「知る必要がある」となるので、ここで出てくる「just」も先に出てきたのと同じく「ただ」という意味で使われていますね。
How long has this been goin' on?
「has been」は“今に影響する過去の存在”というニュアンスです。
「on」は“上に乗っている”というイメージを持つので、「goin' (going) on」は何かの上で前に進んでいるというニュアンスです。
なので、この文のニュアンスとしては“過去から今もずっと続いている”という感じで、「this」は浮気相手との関係をさしているので、「どのくらい(浮気が)続いてるの?」と訳すことができます。
許すことはできないけど、どのくらい浮気してたか知りたいと女性は言っているのですね。
You've been creepin' 'round on me
「You've been」は「You have been」を省略した形で、意味としては「has been」と同じです。主語が違うのでhaveの形が変わっています。
「creepin' 'round」は「私の周りをコソコソして」「私に隠れて」といった意味なので、“周りをコソコソしていた”という過去の“You(あなた)”の存在が“me(私)”の上にあるイメージです。
While you're callin' me "baby"
「私を"ベイビー"と呼びながら」
この「Baby」は、浮気がバレてしまう前のことですから先に出てきたものよりは愛情がある「Baby」でしょう。いわゆる恋人同士が呼び合う特別感のある「Baby」です。
ニュアンスとしては、“私”を「baby」と呼んでいた期間もずっと浮気をしてたんでしょ?という感じで、「While」は「期間」という意味を含んだ“同時に”です。
You've been actin' so shady
こちらも「have been」と「ing」なので、「ふるまいが疑わしかった」。
過去も今も行動がとても怪しい、という感じの文です。
I've been feelin' it lately, baby
「最近それを感じてたのよね、ベイビー」となるのですが、この「Baby」にはちょっと荒っぽさがあると思います。
ちょっとあおるような、大人の男性に「僕ちゃん」と言うようなイメージでしょうか。
girlやboy、heyなどいろんな呼びかけにいえることですが、状況によっていろんな解釈ができますよ。
I'll admit, it's my fault
「It's my fault」は謝るときによく聞くフレーズのひとつで、「僕の落ち度だ」という意味です。
他にも謝るときの言い方として“My bad”や“Sorry”がありますが、この二つは「It's my fault」よりはカジュアルな言い方になります。
But you gotta believe me
「gotta」は「got to」の口語的な書き方なので、これは「でも僕を信じないといけない」という意味です。
「信じてくれ」という訳でもいいかもしれません。
When I say it only happened once
★ When I say it
「それを言ったとき」
★ only happened once
「それ」がさしているのがこの文で、「一度起こっただけ」という意味です。
「一度起こっただけと言ったとき」「一度起こっただけと言ったのに」と訳していいでしょう。
I try, and I try, but you'll never see that
★ I try, and I try,
「I try, and I try」は「努力して、そして努力して」。
日本語でも強調したいときにこのように二回繰り返す言い方をすることがありますが、英語でも同じです。
★ but you'll (you will) never see that
「you'll never see that」の「see」は「見る」という意味なのですが、自然と視界に入ってくるものというニュアンスがあります。
なので、「君はそれを見ようともしてくれないんだろ」、みたいな意味合いを含んでいます。
「that(それ)」は努力している男性の姿のことですね。
You're the only one I wanna love
★ You're (you are) the only one
「君はたった一人の」
★ I wanna love
どんな「一人」なのかがこの「I wanna love(僕が愛したい)」です。
つなげると、「君はたった一人の僕が愛したい人」となりますね。
you gotta go tell me now
ここで出てくる「go」は、「行く」よりは「する」に近いニュアンスです。
「tell」を強調するための「go」で、単語そのものの意味よりも強調する役割の方が強いです。
「今すぐ私に言って」を強く言っている感じになります。
Songwriters
Charlie Puth/Jacob Kasher/Justin Franks
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ざっくりと歌詞の内容と雰囲気をつかむことができたでしょうか。
「have been ~ing」がよく使われていて、女性は浮気が確実なものになった“今”よりもっと前から疑っていた感じのする歌詞でした。
次回は、この内容をふまえて意味をまとめて訳していきたいと思います。
間違っているところや、分からないところ、リクエストなどもあればコメントで教えてくださいね!
See ya👋
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