イメージをつかめば簡単!【of / for / to】の違いとは?



【of / for / to】の使い分け方とは?


英語を勉強するときに、いろんな使い方や文法を覚えないといけなくて困ったり嫌になったことはありませんか?
日本語を話す人が深く考えないで喋っているように、英語を話す人も深く考えないで喋っています。
試験などの“勉強”としての英語は別として、日常会話などでの“英語”で大切なのは、「本質とイメージをつかむこと」。
これは知らない日本語を調べて「そういう意味で、こういうときに使うんだ」と学ぶときと同じような感覚ではないかと思います。

そこで今回は、ネイティブは【of / for / to】にどういうイメージを持っているのかをつかんで、使えるようになっていきましょう!


箱の中の1つを取り出すイメージ【of】


いろんな物が入った箱の中から物を取り出すイメージ、それが「of」のイメージです。
例文を交えて考えてみましょう。

I'll be sleeping on the left side of the bed
私はベッドの左側で眠る
- Meghan trainor / Dear Future Husband

“ベッド”という箱に、例えば“右側・真ん中・左側”などの物が入っているのをイメージしてください。
そこから“左側”という物を選んで取り出しているので、「the left side of the bed」は「ベッドの左側」という訳になるのです。

もう一つ例文を見てみましょう。

So just give me all of you
だからただ私にあなたの全てをください
- The Greatest Showman / Rewrite The Stars

これは“あなた”という箱に例えば“心・目・手”などのいろんな物が入っていて、そこから“全て”を選んで取り出しているイメージです。
なので、「all of you」は「あなたの全て」という訳になります。

いろんな物が入った箱から物を取り出す、「取り出した物 of いろんな物が入った箱」。
これが「of」のイメージです。


目的にボールを投げたイメージ【for】


【for】のイメージは、「A for B」=「AがBにボールを投げたイメージ」です。
ボールを目的であるBがキャッチしたかどうかより、「B(目的)」にボールを投げたということが重要です。
どういうことなのか、例文を見ながら解説していきます。

Reaching for the sun
太陽に手を伸ばしている
- The Greatest Showman / This Is Me

この例文で言うと、Aは「Reaching(手を伸ばしている)」でBは「the sun(太陽)」です。
手を伸ばすのは「私」なので、Aは「私」としましょう。
構図としては“私 → 太陽”で、「太陽」に「私」がボールを投げたイメージです。

“私”が投げたボールを“太陽”がキャッチしたことより、“私”がボールを投げたということを重要としているので、これは「太陽に手を伸ばしている」という訳になるのです。

もう一つ例文を見てみましょう。

Make time for me
私のために時間を作って
- Meghan trainor / Dear Future Husband

この例文でのAは「time(時間)」でBは「me(私)」です。
“時間”が“私”にボールを投げたということは、“私”からすると「“時間”がボールを投げた」ということ。
つまり「“私”に“時間”がボールを投げた」というイメージから、この例文での【for】は「ために」という意味で使われています。


お互いが向き合っているイメージ【to】


「A to B」の2つが向き合っているようなイメージがあるのがこの【to】です。
「=」とまではいかないですが、AもBもお互いをちゃんと見て意識しているようなイメージです。

例文を見てみましょう。

The club isn't the best place to find a lover
クラブはいい人と出会うのに最善の場所ではない
-Ed sheeran / Shape of You

この例文でのAは「place」でBは「find」なので、「place(場所)」と「find(出会う)」が向き合って意識しているイメージです。
つまり、「“場所”とは“出会う”ということ」というようなイメージから「出会うための場所」という訳になり、【to】は「ための」という意味を持つことになります。

もうひとつ例文です。

I can speak to you by saying nothing at all
何も言わなくてもあなたと話すことができる
-Marshmello / Here With Me

この例文のAは「speak(話す)」、Bは「you(あなた)」ですが、“話す”のは“私”なので、Aは「話す私」として考えましょう。

“speak to you”は「話す私」と「あなた」が向き合っていているようなイメージです。
つまり、“私”と“あなた”が向き合って“話す”という様子になるので、これを言葉にすると「あなたと話す」になりますよね。

なのでこの例文での【to】は日本語にするなら「~と」という意味になるのです。


まとめ


いかがでしたでしょうか?
  • 【of】箱の中の1つを取り出すイメージ
  • 【for】目的にボールを投げたイメージ
  • 【to】お互いが向き合っているイメージ
文脈によっては多少の想像力が必要になったり、身につくまでは難しく感じたりするかもしれませんが、しっかりと基本的なイメージができれば大丈夫です。

辞書に載っている意味というのは、このイメージを基本として日本語に訳したときに「こういう訳になるパターンがあるよ」というものなので、基本的なイメージや本質を理解していれば辞書に載っている意味を全て覚えられなくても大丈夫です。

イメージと本質を大事にして、英語に触れて慣れてみてくださいね!
分からないところやリクエストなどあればTwitterやコメントにて聞かせてください!

See ya!👋


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