そもそも【been】って何?【過去分詞】って?
当ブログでよく使用している英辞郎 on the WEBで「been」と調べると、「beの過去分詞形」と出てきました。
「be」は“存在そのもの”を意味する単語ですが、「過去分詞形」って何でしょう?
さらに「過去分詞形」について調べると、いろんな使い方や意味が出てきましたが、ちょっと難しいな…というのが正直な感想でした。
でも大丈夫です!TOEICや試験などの場合はしっかり使い方や文法を理解する必要がありますが、日常会話などで「英語を使えるようになりたい」という場合はイメージと本質がしっかりつかめていれば、ちゃんと訳すことができます。
【been】とは本質的にはどういう意味なのか
最初に少し説明しましたが、【been】のもともとの形である「be」は「存在そのもの」という意味です。
「I am」の“am”も「You are」の“are”も、【been】と同じくもともとの形は「be」です。
You are beautifulあなたは美しい
つまり、この例文の訳は「あなたは美しい」ですが、細かく言えば「あなた(の存在)は美しい」ということ。
【been】も「be」が変化した形なので、根底にある意味は“am”や“are”と同じ【存在】です。
ただ、過去のことを言いたいときに“are”が“were”に形が変わって、訳も「美しい」から「美しかった」と“過去の存在”というニュアンスを含むのと同じように【been】も【存在】という意味が含むニュアンスが変わります。
【been】の場合は、“今”に影響する過去の存在というようなニュアンスを含んでいて、重要なのは“過去”が“今”影響しているということです。
- 【been】も「am / are」ももともとは同じ「be(存在)」
- “am / are”→“was / were”は「過去の存在」
- 【been】は「“今”に影響する過去の存在」
【have been】はどうイメージするのか?
【been】の本質は「“今”に影響する過去の存在」ですが、ではこの記事のタイトルでもある【have been】はどういうイメージを持っているのか考えていきましょう。
You've been runnin' 'roundあなたは走り回っていた-Charlie Puth / Attention
この例文の「You've」というの「You have」を省略した形です。
「have」の本質的な意味は「持っている」なので、「You have been」というのは「あなたは“今”に影響する過去の存在を持っている」というニュアンスになります。
「runnin' 'round(走り回る)」は“今”に影響する過去の存在を補足しているので、「走り回っていたという過去の存在をあなたは持っている」、かつ、それが“今”影響しているということです。
つまり、訳としては「あなたは走り回っていた」ですが、「あなたは走り回っていたことがある」や「走り回っていたということを思い出している」というようなニュアンスを含んでいて、「走り回っていた」ということが影響している“今”の状況を重要視しています。
もう一つ例文を見てみましょう。
It's been a long day without youあなたがいない1日は長い-Wiz Khalifa / See You Again ft.Charlie Puth
この例文の「It's」は「It has」の略で、主語が「It」なので「have」の形が「has」になっています。
「It has been」は「それは“今”に影響する過去の存在を持っている」というニュアンスになりますね。
「a long day without you(あなたがいない長い一日)」は“今”に影響する過去の存在を補足しています。
つまり、訳としては「あなたがいない一日は長かった」ですが、そこには「長かったということを思い出している」ようなニュアンスがあって、”今”の状況を重要としています。
- 「have」はそのまま「持っている」と考える
- 【have been】は「”今”に影響する過去の存在を持っている」という意味
- “過去”よりも、“過去”が影響している“今”が重要
【been】が他の単語になっても同じ!
【been】が他の単語になっても、基本的な考え方は同じです。
You have stolen my heartあなたは盗まれた私の心を持っている-TWICE / The Feels
この文では「been」の部分が【stolen】になっています。
【stolen】のもともとの形は「steal(盗む)」で、盗まれたものが「my heart(私の心)」です。
なので、この文は「あなたが過去に盗んだ私の心を持っていて、それが“今”影響している」というニュアンスになります。
有名なアニメの名台詞にもありますが、「私の心を盗んだ」ということは「私を惚れさせた」ということですね。
なので、この文の訳は「あなたは盗まれた私の心を持っている」ですが、そこには「盗まれたことがある」や「ドキドキしてる」などのニュアンスが含まれていて、“盗まれた”ということより、その結果“今”どうなっているかを重要としています。
他の言い方とはどう違うのか?
単純な“過去”との違い
You stole my heartあなたは私の心を盗んだ
この文は最後の例文を単純な過去に置き換えたものです。
【have been】や【have stolen】が“今”どうなっているかを重要としているのに対して、この単純な“過去”は“過去のその時”を重要としています。
今どうなっているかは置いといて、「過去にこんなことがあった」とただ言っているだけの表現です。
【have stolen】が「あなたに心を盗まれちゃった」とソワソワしながら言っているイメージだとすると、この文は「あなたに心を盗まれちゃったんだ」とただ伝えているだけの感じです。
「have」のみの場合との違い
You have my heartあなたは私の心を持っている
これは“あなた”がどうやって「私の心」を手に入れたかは置いといて、とにかく「あなたは私の心を持っている」という意味になります。
これに「盗んだ」という表現を入れようと思ったら、やはり「You have stolen~」と同じ言い方になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
- 「have」はそのまま「持っている」と考える
- 「been」は“be(存在)”が変化した形で「“今”に影響する過去の存在」
- “過去”よりも、その結果の“今”が重要
- 「been」が他の単語になっても考え方は同じ
「be」が変化した形が「been」、「steal」が変化した形が「stolen」など、この単語が変化した形が“これ”というのは覚える必要はありますが、考え方や使い方は本質をしっかりつかんでイメージすることができれば「この文法のこの使い方はこういう意味だから…」と深く考えなくても理解できるようになれるかと思います。
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