【1.読解】STAY / The Kid LAROI, Justin Bieber



Sec.1 読解


今回はThe Kid LAROIとJustin Bieberのコラボ曲「STAY」を読解していきましょう!

The Kid LAROIは母国のオーストラリアのセールスチャート、ARIAチャートでソロアーティストとして最年少1位を獲得した注目のアーティストです。
そのThe Kid LAROIとJustin Bieberがコラボをしたこの曲はBillboard Hot 100でもちろん1位を獲得。

世界が注目したこの曲は、どんな歌詞なのでしょうか?
さっそく読んでいきましょう!




I do the same thing I told you that I never would

「do」というのは、行動そのもののことで、日本語でいう「~する」のことです。
「I do the same thing」は「私は全く同じことをする」という訳になりますね。

「I told you that」は「私はそれを伝えた」。
「それ」の内容が「that」以降の文で、「I never would」のことを指しています。
訳としては「私は絶対にしないつもりだ」となるのですが、「would」というのは意志が弱いというか、具体的なことが決まっていないようなニュアンスがあります。
「絶対にしない、という未来もあるかもね」というような感じでしょうか。

まとめると「私は絶対にしないつもりだと伝えたのと全く同じことをする」という訳です。
回りくどいですが、「絶対にしないと言ったことをする」という意味ですね。

I told you I'd change, even when I knew I never could

「I told you I'd (I would) change」は「私はあなたに、私は変わるつもりだと言った」
この文も「would」が使われていて、具体的にどう変わるのかはまだ考えていないようなニュアンスがある文です。

「when」には「~する時」という意味があって、その内容はwhen以降に書かれているので先にそちらを見てみましょう。
「I knew I never could」、「私は絶対にできないと知っていた」
この文に主語が2つあるのは、「I knew」と「I never」の間にあるはずの「that」が省略されているからなのです。
本来は「I knew that I never could」となるはずの文で、訳し方としては前のフレーズの「I told you that~」と同じです。
このような文は日常会話でもよく使われていて、文中の「that」は省略されることもありますよ。

「when」の前にあるのは「even」なので、この文は「私は絶対にできないと知っていたときでさえも」となります。

Know that I can't find nobody else as good as you

この文中にも「that」が出てきましたね。
文頭の「Know that(それを知っている)」の内容が「that」以降に書かれています。

「I can't find nobody else」は「私は他に誰も出会えない」。
「as good as you」というのは「あなたと同じくらい良い人」という意味で、詳しくは下記の記事で説明しているのでよければ読んでみてください。



まとめるとこの文は「私はあなたと同じくらい良い人と他に誰も出会えないと知っている」となります。

I need you to stay, need you to stay

「I need you to stay」は「ここにいて」という訳になり、「stay」は本質的には「とどまる」というような意味があります。
これまでの文から、別れ話をしているのかな?という感じがしますよね。
現状、まだ別れていないので「そのまま私のそばにとどまって」というようなニュアンスがあるので「ここにいて」と訳すことができます。

「stay with me」も同じような意味がありますが、「I need you to stay」の方が思いが強い感じがあるというか、恋人相手に言うならやはり「need(必要)」がある分必死な感じがします。

I get drunk, wake up, I'm wasted still

「I get drunk」は「私は酔った」
「get」は「得る」が本質ですが、「酔った ということを 得る」=「酔った」と、状態を表現することもできます。

「wake up」は「起きる」

「I'm (I am) wasted still」は「私はまだ酔っている」という訳で、「wasted」は「お酒に酔っぱらった」という意味のスラングです。
通常は「drunk」を使いますが、「wasted」は「ベロベロに酔った」というようなニュアンスがありますよ。

I realize the time that I wasted here

「I realize the time that」は「私はその時間に気づく」で、「tath(その)」の内容が「that」以降に書かれています。

それが「I wasted here」で、ここで使われている「wasted」は本来の意味である「無駄な」です。
「wasted」が「酔っぱらった」になるときと「無駄な」になるときの見分け方は文のどこに書かれているかです。
「酔っぱらった」というのは状態のことで、「無駄な」というのは行動のことですよね。
先のフレーズでの「wasted」は「I'm wasted」というように、行動を意味する「am」がすでにある文で使われているので「酔っぱらった」。
今回は「I wasted here」というように、行動を意味するものがない文で使われているので「wasted」が行動の「無駄な」になるというわけです。

まとめると、この文は「私はここで無駄にした時間に気づく」となります。

I feel like you can't feel the way I feel

「feel」が3回出てきてちょっとややこしいですが、ちょっとずつ考えていきましょう。

「I feel like」は「私は~のように感じている」。

「you can't feel the way I feel」は「あなたは私と同じように感じられない」という意味です。
「way」には「道」という意味があり、“道”を歩くようなイメージから考え方の方向や状態を表すことがあります。
この文では「“私が感じていること”という道」を歩いているイメージです。
「“私が感じていること”という道」を「あなたは感じられない(一緒に歩けない)」、つまり「あなたは私と同じように感じられない」という訳になるのです。

まとめると、「私はあなたが私と同じように感じられない、みたいに感じている」。
「あなたは私が感じているように感じられない」というような意味です。

I'll be fucked up if you can't be right here

「if」は「もしも」という意味で、その内容は「if」以降に書かれているので先にそちらを見てみましょう。

「you can't (can not) be right here」の「you can't」は「あなたは~できない」。
「be」は存在そのもののことで、「いる」という日本語が一番近いでしょうか。
「right here」は「ちょうどここに」という意味で、この歌詞では「私のそば」のことです。
なので、「あなたは私のそばにいることができない」というニュアンスの文になりますね。

“あなた”が私のそばにいることができないとどうなるのかが「I'll (I will) fucked up」。
「fucked up」は「おかしくなっている」という意味のスラングですが、日常会話の中で「fucked up」と言うと口が悪いと思われるので少し注意が必要です。

この文は「もしあなたがそばにいることができないなら、私はおかしくなるだろう」となります。

When I'm away from you, I miss your touch

「When」は「~するとき」という意味で、内容は「When」以降に書かれます。

「I'm (I am) away from you」は「私があなたから離れるとき」
「I miss your touch」は「あなたの感触が恋しい」という意味で、例えば「I miss you(あなたが恋しい)」というのは誰かに会えなくて寂しいときによく使うフレーズの一つです。

You're the reason I believe in love

「You're the reason」は「あなたは理由だ」。
「I believe in love」は「私は愛の存在を信じる」という意味なので、この文は「あなたは私が愛の存在を信じる理由だ」となります。

It's been difficult for me to trust

「It's」は「It has」の略です。
これは「信じるということは私にとって難しい」という意味ですが、ニュアンスとしては「ずっと、今も難しい」という感じがあります。

ここで出てくる「trust」と前のフレーズに出てきた「believe」は同じような意味ですが、違いは言葉の重さでしょうか。
「trust」には“任せて”というニュアンスがあって、「Trust me」は「絶対大丈夫だから私を信じて」というような重さがあります。
一方「believe」「believe in」はもう少し気軽に言える感じです。

And I'm afraid that I'ma fuck it up

「And」は「そして」です。

「I'm (I am) afraid that」は「私はそれが怖い」で、ここでも説明の「that」が出てきていますね。

「I'ma fuck it up」の「I'ma」は「I am going to」の略で、「I'm gonna」をさらに略した形です。
「fuck up」は先に出てきた「fucked up」と同じスラングで、「ダメにする」や「めちゃくちゃにする」というような意味です。
「fucked up」と少しニュアンスが違うように感じるのは、「fucked」が「fuck」の過去形ですでにめちゃくちゃにされた状態だからです。

この文は「そして私はそれをダメにしそうで怖い」という意味になります。

Ain't no way that I can leave you stranded

「Ain't no way that」の「Ain't」は「am not」などを省略した形なので、二回否定しているように見えますが、この訳は「それは決してない」となります。
この「Ain't」は「no」を強調している役割をしている「Ain't」ということです。

「それ」の内容は「I can leave you stranded」ですね。
「私は動けなくなったあなたから離れることができる」という意味なので、この文は「私が動けなくなったあなたあなたから離れることは決してない」という文になります。
「strand」は「(困って)動けない」というニュアンスです。

'Cause you ain't ever left me empty-handed

「'Cause (Because)」は「~だから」という意味で、この文の「ain't」は前のフレーズと違って「are not」の略です。
「あなたはこれまで何ももたない私から離れなかった」というのがこの文の訳になります。

And you know that I know that I can't live without you

「And you know that」は「そしてあなたは知っている」。

「それ」の内容が「I konw that(私はそれを知っている)」「I can't live without you(私はあなたなしでは生きられない)」です。
つなげると「私はあなたなしでは生きられないと知っている、ということをあなたは知っている」となります。
つまり「私があなたなしでは生きられないとあなたは知っている」という意味ですね。

So, baby, stay

「So」は言葉の繋ぎに使ったり、話を切り替えるようなニュアンスがある言葉で「だから」と訳したりもします。
本質的には「そう」という日本語が合っているかな?と思います。
文によっていろんな意味になりますが、ニュアンスをつかめればとても使い勝手がいい言葉です。

「baby」は恋人や親しい人への呼びかけで、いろんなパターンがあるのですが「Honey」なども同じような意味で使ったりします。

まとめると「だからここにいて」というような意味の文になります。


Songwriters
Charlton Howard/Justin Bieber/Magnus Høiberg/Charlie Puth/Omer Fedi/Blake Slatkin/Michael Mule/Isaac De Boni/Subhaan Rahmaan


まとめ


いかがでしたでしょうか?
自分の間違いのせいで別れ話になっているような歌詞かと思いきや、人を信じることが難しいというちょっと切ない歌詞でした。
言い訳のようにも聞こえはしますが、この二人が仲直りして「Trust」できる関係になれればと願います😔

次回はこれをふまえて和訳していきたいと思います。
間違っているところや分からないところ、リクエストなどあればTwitterやコメントで教えてくださいね!

See ya!👋



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