【1.読解】Shape of You / Ed Sheeran



Sec.1 読解


今回はEd SheeranのShape of Youを読んでいきます。

この曲は2017年に発表された楽曲で、Billboardはもちろん数多くの国でチャートインした人気曲です。
MVも見ごたえがあり、歌詞の内容に少し合わせたような、物語のような感じになっているので「どうなるんだろう?」と見入ってしまいます。
最後は思わず「What!?」と言ってしまうような内容でしたので、まだ見ていない方はぜひ見てみてください!

では、まずはざっくりと内容を読んでいきましょう!



The club isn’t the best place to find a lover

「isn't」は「is not」の略なので、「The club isn't the best place」は「クラブは最善の場所ではない」となります。
この“club”は日本語でいう「クラブ」と同じで、DJの音楽に合わせて踊ったりする場所のことです。

何をするのに最善な場所ではないのかが「to find a lover」です。
これは「いい人と出会う」という意味なのですが、日本語の「恋人」とはちょっとニュアンスが違うと思います。
もちろん「恋人」を“lover”と言うこともあるのですが、どちらかというと「愛人」という意味で使うことの方が多いと思います。

この文のニュアンスとしては「誰かいい人いないかな~」くらいの感覚でしょう。

So the bar is where I go

「So」は話を変えたりするときなど、いろいろな意味があり、ニュアンスをつかむことができれば使いやすい言葉です。
ひとまず文脈をみて、判断してみましょう。

「the bar is where」の「where」の本質は「どこ」だと考えましょう。
するとこの文は「バーはどこ(どんなところ)」という意味になりますよね。
この“どこ(どんなところ)”を説明しているのが「I go」なので、まとめると「バーは私が行く場所」という訳になります。

さて、前のフレーズの訳とこのフレーズの訳をみると、この文の「So」は「だから」が適切かなという感じがしますね。

Me and my friends at the table doing shots

「Me and my friends」は「私と私の友達」で、「my friends」から“何人かの友達”ということが読み取れます。

「at the table doing shots」の「shots(ショット)」は小さいグラスで提供される、テキーラなどのアルコール度数の高いお酒のことです。
「doing (do)」は行動そのもののことなので、「doing shots」は「ショットを飲む」と訳すことができます。

「at the table」は「テーブルで」というような意味なので、まとめると「私と私の友達はテーブルでショットを飲んでいる」となります。

Drinking fast and then we talk slow

「drink fast」は「drink(飲む)」と「fast(速く)」で「どんどん飲む」や「がぶ飲みする」という意味になります。

「and then」は「そして、それから」

「we talk slow」は「私たちはゆっくり話す」という意味で、「talk」は“会話する”というニュアンスの“話す”です。

バーで友人たちとショットをがぶ飲みして、ゆっくり会話している様子が見えてきましたね。

You come over and start up a conversation with just me

「You come over and」は「あなたはこっちにやって来て」
「over」の「越える」というイメージから、「come over」は「やって来る」や「立ち寄る」のように“どこかからどこかに来る”というニュアンスになります。
他にも、「I can come over(行けるよ)」などと言うこともできますよ。

「start up a conversation」は「会話を始める」
「conversation」は雑談のような、何気ない気軽な会話のことです。

「with just me」は「私とだけ」という意味です。
「just」にもたくさんの意味がありますが、基本的には「ちょうど」という意味なので「ちょうど私と」というイメージから、「私とだけ」という訳になります。

And trust me I’ll give it a chance now

「And trust me」は「そして私を信じて」
「I'll (I will) give it a chance now」は直訳すると「私それにチャンスを今与えよう」という意味ですが、これは「やってみよう」と訳すことができます。

出会いを求めて友人たちとバーに行って、向こうから来た人が自分とだけ会話をしたら「自分に気があるのか?」ってちょっと期待しますよね。
きっと自分に気がある!という“私(の期待)を信じて”、“(期待している自分に)チャンスを今与えよう”というニュアンスの文です。

少しややこしいかもしれませんが、「trust me」の「me」とは期待している自分のことで、そんな自分にチャンスを与えよう=「やってみよう」という感じです。

Take my hand, stop, put Van the Man on the jukebox

「Take my hand, stop,」は「私の手を取って止まり」

「put Van the Man on the jukebox」の「Van the Man」とは北アイルランドのシンガー、Van Morrisonのことで、この文は「ジュークボックスでVan the Man(の曲を)かける」という意味です。

Van Morrisonの代表曲、「Here Comes the Night」を参考までに掲載しておきます。
他の曲も雰囲気のいい曲ばかりで、まさにこの状況にぴったりですね!


And then we start to dance

「そしてそれから私たちはダンスを始める」

And now I’m singing like

「そして今私はこんなふうに歌ってる」と言って、この曲の中心となるフレーズになっていきます。

Girl you know I want your love

最初の「Girl」は女性に対する呼びかけで、恋人や愛しい人、親しい人を呼ぶときに使う言葉です。

「You know」は「あなたは知っている」。
何を知っているのか?が「I want your love」で「私はあなたの愛がほしい」です。

まとめると、「あなたは私があなたの愛がほしいと知っている」となりますね。

Your love was handmade for somebody like me

「Your love was handmade」は「あなたの愛は手で作ったものだった」
ハンドメイドという言葉は日本語でも使われることが多いかと思うので、「あなたの愛はハンドメイドされたものだった」でもいいかと思います。
丁寧に作られたような、気持ちが込められているような、そういったニュアンスは日本語と英語で変わりはないかと思います。

「for somebody like me」は「私のような誰かのために」です。

Come on now follow my lead

「Come on」は「おいで」という意味の言葉ですが、言い方や状況によって意味が変わってくる言葉です。

後に続いているのが「now follow my lead(今私のリードに続いて)」なので、ここでは「おいで」というような意味でいいかと思います。

I may be crazy don’t mind me

「I may be crazy」は「私はまともじゃないかもしれない」という意味です。
「don't mind me」は「私を気にしないで」。

つまりこの文は、「私はまともじゃないかもしれないけど気にしないで」となります。

Say boy let’s not talk too much

「Say」は「言う」、「boy」は先ほど出てきた“Girl”と同じく男性に対する呼びかけです。
なので、「let's not talk too much」は女性から男性に言った言葉なんだろうなということが分かります。

「let's (let us) not talk」は「会話をするのはやめよう」という意味で、それに補足の「too much(余計な)」がついています。

まとめると、「余計な会話をするのはやめよう、と言って」という訳になります。

「Say」は“今から言うよ”というイメージから「ねぇ」などの話の繋ぎのように使うこともできるので、そんなニュアンスもあるように感じます。

Grab on my waist and put that body on me

「Grab on my waist」は「私のウエストをつかむ」

「and」は「そして」ですね。
「put that body on me」は「その体を私に乗せて」という意味で、「put(置く)」と、上に乗せるようなイメージを持つ「on」があるので“その体を私に置く”というよりは「乗せる」の方がニュアンスとしては近いかなと思います。

I’m in love with the shape of you

「I'm in love」の「in」は“中”というイメージを持っているので、“愛の中”からこれは「愛している」と訳すことができます。

誰を愛しているのかが「with the shape of you」で、「あなたの姿」です。

We push and pull like a magnet do

「We push and pull」は「私たちは押して引いて」

「like a magnet do」の「do」は行動そのもののことなので、「磁石がするように」となります。

Although my heart is falling too

「Although」は「~だけれども」という意味ですが、似ている言葉に“but”がありますね。
違いとしては「Although」より“but”の方がカジュアルな感じがあるのと、どこに重きを置いているかの違いがあると思います。

「Although」は「~だけれども〇〇」の“~”と“〇〇”の両方を大事にしているというか、「~だけれども」ということもちゃんと伝えたい感じ。
“but”は「~だけれども〇〇」の“〇〇”を単純に伝えたい感じがします。

この文は「私の心も落ちているけれど」という意味で、“〇〇”にあたる文は次のフレーズに書かれています。

I’m in love with your body

「私はあなたの体を愛している」

つまり、“私の心もあなたに惹かれている”ということを大事にしつつ、“でもあなたの体を愛している”というニュアンスです。

今のところ、心よりも体にひかれているという意味ですね。

Last night you were in my room

この文は「昨晩あなたは私の部屋にいた」です。

And now my bed sheets smell like you

この文は「そして今私のベッドシーツはあなたみたいなにおいがする」ですが、「あなたみたいなにおい」は「あなたのにおい」としてもいいかと思います。

Every day discovering something brand new

「毎日なにか真新しいものを発見する」

One week in we let the story begin

これは「一週間後に私たちは物語を始めさせる」という意味なのですが、ニュアンス的には約束をしていたのかな?という感じがします。
一週間後、連絡を取って物語を始めさせたというよりは「じゃあ一週間後ね」と約束をしていたようなニュアンスです。

少し説明が難しいですが、「in」には“中”というイメージがあって、“私たちは物語を始めさせる”の中に“一週間”を入れたような感じなので、“一週間後に物語が始まると知ってたんだろうな”という感じがするということです。

「One week in」は日常で使う印象はあまりないので、“そういう言い方もあるんだな”と覚えておくといいかもしれません。

We’re going out on our first date

「We're」は「We are」の略で、この文は直訳すると「私たちは私たちの初めてのデートに出かける」となります。

まとめて「私たちは初デートに行く」と訳してもいいと思います。

You and me are thrifty

「あなたと私は節約的」

So go all you can eat

「all you can eat」の直訳は「あなたは全て食べることができる」になるので、これで「食べ放題」と訳せます。

前のフレーズが「あなたと私は節約的」ということから、この文の「So」は「だから」という意味が適切かと思います。

まとめると、「だから食べ放題に行く」となりますね。

Fill up your bag and I fill up a plate

「Fill up your bag」は「あなたの袋いっぱいに入れる」という意味です。
この“bag”は鞄ではなく、レストランなどで食べ残してしまったものを持ち帰る袋の「doggy bag」のことだと思います。

ただ、“doggy bag”よりも「box」や「container」と言う方が多いので、実際にレストランで食べ残しを持ち帰りたいときは「Can I have a box?」と言うと店員さんが対応してくれますよ。

「I fill up a plate」は「私は皿いっぱいに入れる」です。

We talk for hours and hours about the sweet and the sour

「We talk for hours and hours」は「私たちは何時間も話す」
日本語で長い時間を表現するときに“何時間も何時間も”と繰り返すのと同じ感覚で、「hours and hours」と繰り返すことで長い時間を表現しています。

「about the sweet and the sour」は「楽しいことと不快な(いやな)ことについて」という意味で、日本語の「酸いも甘いも」とまさに同じような言葉ですね。

And how your family’s doing ok

「And」は「そして」、「how」は“程度”を表しています。

「doing (do)」は行動そのもののことなので、「doing ok」は「うまくやってる」や「調子いい」というような、「“ok”の状態」という感じの意味になります。

なので、「your family's (family is) doing ok」は「あなたの家族はうまくやってる」のような訳です。

Leave and get in a taxi, then kiss in the backseat

「Leave and」は「(その場所を)去って」や「出発して」

「get in a taxi」は、タクシーを“get(手に入れる)”、そして“in(中)”というイメージから「タクシーに乗り込む」という意味になります。

「then kiss in the backseat」、「それから後部座席でキスする」

Tell the driver make the radio play

これは「ドライバーにラジオをつけてと伝える」という意味で、「make the radio play」にはラジオをつけさせるというようなニュアンスがあります。

“let”は「(自然と)させる」だったり「(やりたいように)させる」など、望んでするようなニュアンスがあるのに対して、「make」は「作る」というイメージから“その状況を作る”というような、無理やりさせているようなニュアンスを持っています。

Come on be my baby come on

「Come on」は基本的には「おいで」という意味ですが、状況や言い方によってほかの意味になることがあります。
例えば、ホラー映画で車のエンジンがかからなくて「早く!」という意味の「Come on」や、意識を失いそうな人に対して「しっかりしろ」という意味の「Come on」などです。

この文で使われている「Come on」は「おいで」としてもおかしくはないですが、そういった他の意味も含んでいるような感じがします。
「お願い」や、「ほら」のような感じでしょうか。

「be my baby」は、恋人や親しい人のことを「baby」と呼んだりすることから「私の恋人になって」というような意味になります。


Songwriters
Ed Sheeran/Johnny McDaid/Kandi Burruss/Kevin "She'kspere" Briggs/Steve Mac/Tameka Cottle


まとめ


いかがでしたでしょうか?
セクシーで、大人の恋愛というような雰囲気もあり、恋愛を楽しんでいるような歌詞でしたね。
日本語にニュアンスを乗せにくそうな言葉もあったので、こういうときに英語から感じるニュアンスを知っていればさらに曲を楽しめるなぁと個人的には思いました。

ぜひ、英語に含まれているニュアンスも感じながら曲を楽しんでもらえらたらと思います。

次回は、今回のことを踏まえて和訳にしていきましょう!

間違っているところや分からないところ、リクエストなどもあればコメントやTwitterで教えてくださいね。

See ya!👋



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