【1.読解】What Makes You Beautiful / One Direction



Sec.1 読解


今回はOne DirectionのWhat Makes You Beautifulを読解していきましょう。

2010年に結成され、人気絶頂の中で2016年に活動休止をしたOne Directionのデビューシングルでありがなら世界中のチャートにランクインするなど大ヒットしたこの曲。
出だしからキャッチーで、夏に聞きたくなるようなこの曲はどこかで一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
メンバーがビーチで楽しそうに遊ぶMVも注目ですね!

ではさっそく内容を読んでみましょう!



You're insecure

「You're」は「You are」 を省略した形なので、これは「あなたは不安だ」という意味になります。

Don't know what for

Don't (Do not) know
これは「分からない」という意味です。

 what for
「for」は目的にボールを投げたようなイメージを持っていて、基本的には「for 〇〇」のように目的になる言葉があります。
この文ではそれがないので、「what」が何もないところにボールを投げたようなイメージです。
そんなイメージから、「what」がボールを投げる目的を求めている、つまり「なんのために」という意味になります。


You're turning heads when you walk through the door

 You're (You are) turning heads
直訳すると「あなたは頭を回転させている」という意味ですが、“頭を回転させる”というイメージから「振り向かせる」という訳になります。

 when you walk through the door
この文は「あなたがドアを通って歩くとき」です。
「when」は「~するとき」という意味があり、“when”以降の文が「~」の部分になります。
日本語と英語では語順が違うので、訳すときは「when」以降の文から訳すと分かりやすいかもしれませんね。

Don't need make-up, to cover up

 Don't (Do not) need make-up
「化粧は必要ない」

 to cover up
「to」は、前後の言葉がお互いに向き合っているようなイメージを持ちます。
「make-up(化粧)」と「cover(隠す)」が向き合っているような感じなので、「隠すための化粧」というような意味になります。

この文では「to」の前に「,」があるので、付け足しているような、口語的なニュアンスがありますよ。

Being the way that you are is enough

 Being the way that
「Be」というのは存在そのものを表していて、ここではそれに「ing」がついているので「(今の)存在」というようなニュアンスです。
「way」は「道」という基本的な意味から派生して「(人生などの)歩み」や「生き方」とも言えるので、この訳は「その歩み方」や「その生き方」というような感じになります。

 you are is enough
前にある「that」の内容を説明しているのがこの文ですが、これには「are」と「is」の両方があるのでちょっとややこしいかもしれません。
前の文でも言ったように「be」というのは存在そのもので、「are」は「be」が変化したものです。
なので、この「you are」というのは「あなたの存在」という意味で使われていて、それに対しての「is」がある構図です。
訳としては「あなたの存在は十分」となります。

まとめると、「あなたの存在は十分な生き方」というような感じの直訳から、「今のままで十分」という訳になります。
あなたの存在は十分だよ、今いる人生の道はあってるよ、というようなニュアンスの文です。

Everyone else in the room can see it

 Everyone else in the room
部屋の中にいるそのほかのあらゆる人

 can see it
「see」は基本的に「見る」という意味で使われますが、相手が言っていることなどを“感覚的に見る”というニュアンスから「理解する」という意味でも使うことができます。
「I see(なるほど)」も同じ使い方ですね。
なので、これは「それを理解することができる」という意味になります。

まとめると「部屋の中にいるそのほかのあらゆる人はそれを理解することができる」という訳で、“あなたは今のままで十分”ということをみんな分かってるよ、というニュアンスです。

Everyone else but you

「あなた以外のそのほかのあらゆる人」
今のままじゃダメだと思ってるのはあなただけだよ、という感じです。

Baby you light up my world like nobody else

「Baby」は「赤ちゃん」という意味ではありますが、これは親しい人や恋人などへの呼びかけに使われる言葉です。

 you light up my world
「あなたは私の世界を明るくする」

 like nobody else
直訳すると「一人も他にいないように」ですが、そのニュアンスから「誰もできない」や「誰も同じようにできない」というような意味になります。

The way that you flip your hair gets me overwhelmed

 The way that
先ほどは「way(道)」はそのイメージから「生き方」のように訳しましたが、同じように「手段」や「方法」という意味にもとることができます。

 you flip your hair gets me overwhelmed
これは前の文の「that」の内容を説明している文です。
「gets (get)」は「得る」というような意味が本質で、この文のように「overwhlmed(圧倒された)」を「得る」というニュアンスから「圧倒された状態にする」と訳すことができます。
なので、この文は「あなたがあなたの髪をはじくと私を圧倒された状態にする」となります。

まとめると「あなたがあなたの髪をはじくと私を圧倒された状態にする手段」。
ややこしい言い方ですが、「あなたが自分の髪をはじくという仕草は私を圧倒する」というような意味になります。

But when you smile at the ground it ain't hard to tell

 But when you smile at the ground
「But」は「しかし」、「when」は「~するとき」ですね。
「at」は“点”のようなイメージを持っているので、「at the ground」は「地面(という点)」というニュアンスになります。
この文を訳すと「しかしあなたが地面(という点)に微笑むとき」で、下を向いて微笑んでいる様子を表しています。

 it ain't (is not) hard to tell
「それを伝えるのは難しくない」
この文で使われている「ain't」とは「is/am/are not」の略になるスラングのひとつで、使い勝手はいいですがフォーマルな場面では“isn't”を使うようにした方が無難かと思います。

You don't know you're beautiful

 You don't (do not) know
「あなたは分かっていない」

 You're (You are) beautiful
「あなたは美しい」

この文は、こうして書くと1つの文に2つの文があるのがよく分かりますね。
なぜこのようになるかというと、これは間にあるはずの「that」が省略されているからです。
本来は必要でも、直接「それ」という意味にならない「that」は特に会話の中では省略されることがよくあります。


If only you saw what I can see

 If only you saw what
「If only」は「もしも」という仮定を表す「If」に「only(ただ)」がついて、「ただ~なら」というような意味になります。
「what」はひとまず「なに」として訳すと、これは「ただあなたが(なに)が見えたら」です。

 I can see
前の文の「なに」になるのがこの文で、「私は見ることができる」。

まとめると、「ただあなたに私が見えるものが見えたら」となりますね。

You'll understand why I want you so desperately

 You'll (You will) understand why
ここで出てくる「why」も、前のフレーズと同じようにひとまず「なぜ」として訳してみましょう。
あなたは(なぜ)か分かるだろう」です。

 I want you so desperately
「なぜ」の内容になるのがこの文ですね。
「so」話の繋ぎの言葉として使ったり、「とても」と強調の言葉になったり、いろんな使い方ができます。
この文では「私はとても是が非でもあなたが欲しい」というような、「desperately」を強調する言葉として使われています。

まとめると、「あなたはなぜ私がとても是が非でもあなたが欲しいか分かるだろう」となります。

Right now I'm looking at you and I can't believe

 Right now I'm (I am) looking at you
「Right now」は直訳すると「ちょうど今」というイメージから「たった今」や「今すぐ」という意味になります。
「at」は“点”というイメージを持っているので、この文は「たった今私はあなたを見ている」となります。

 and I can't (can not) believe
「and」は「そして」なので、「そして私は信じることができない」

That's what makes you beautiful

 That's (That is) what
「それは何」

 makes you beautiful
「what(何)」を説明してるのがこの文です。
「makes (make)」の本質的な意味は「作る」で、直訳するとこれは「あなたを美しく作る」、つまり「あなたが美しくなる」となります。
この文のように“美しく作る=美しくなる”、「~の状態になる」という意味となることもあります。

So come on, you got it wrong

 So come on
「come on」の一番ポピュラーな意味は「おいで」だと思いますが、“向こうからこちらに来る”というニュアンスから違う意味で使われることがよくあります。
この「come on」は「おいで」とも取れますが、「冗談でしょ?」のような感じとも取れそうです。
「“冗談”という状態から“本当”に来る」というような感じです。

 you got it wrong
「you got it」というのは日常でもよく使われる言葉で、相手の言っていることを理解した上での「了解」という意味です。
「wrong」は「間違っている」という意味なので、これは「(相手の言い分を理解した上で)間違っている」と言っているニュアンスです。

To prove I'm right, I put it in a song

 To prove I'm (I am) right
「to」のイメージは向かい合っているというものですが、この文では「to」が先頭に来ているので、「prove(証明する)」とその次の文、「I'm right(私は正しい)」が向き合っているとイメージしましょう。
するとこの文は、「私が正しいと証明するために」となります。

 I put it in a song
「私はそれを歌の中に記入する」
「put」の本質的な意味は「置く」ですが、「歌の中に置く」という直訳から「歌の中に記入する」という意味になります。
“あなたが美しい”ということを証明するものを歌の中に書くよ、というニュアンスです。

I don't know why, you're being shy

 I don't (do not) why
「私はなぜかわからない」

 you're (you are) being shy
「be」は存在そのもののことなので、「being」は「(今の)存在」というようなニュアンスですね。
なので、この文は「あなたが内気でいる」というような訳になります。

And turn away when I look into your eyes

 And turn away
「And」は「そして」ですね。
「turn」は「回転させる」、「away」は「向こうへ」という意味なので、「turn away」は「背ける」というような意味になります。

 when I look into your eyes
「when」は「~するとき」という意味です。
「I look into your eyes」の「into」は“どこかから中に入る”、というようなイメージを持っています。
この文でいうと、別のところから“あなた”の目の中に入るようなニュアンスで、瞳の奥を覗いているような感じです。
訳としては「あなたの目を見るとき」ですが、目から心を覘くようなニュアンスも持っている文になります。


Songwriters
Savan Kotecha/Rami Yacoub/Carl Falk


まとめ


いかがでしたでしょうか?
ちょっとややこしい表現もありましたが、一つ一つの単語の意味や本質を理解して少しずつ考えれば理解できたのではないかな?と思います。
英語も日本語と同じ“言語”なので、本質を理解してイメージを大切にすれば難しいことは少なくなるかと思います。

次回は、この内容を踏まえて和訳としてまとめていきましょう!
間違っているところや分からないところ、リクエストなどもあればTwitterやコメントにて教えてくださいね!

See ya!👋

コメント