【1.読解】The Feels / TWICE



Sec.1 読解


今回は韓国のガールズグループ、TWICEのThe Feelsを訳していきましょう。
TWICEは過去にJackson 5 の I Want You Backをカバーしていましたが、The Feelsはオリジナルとしては初めての英語詞の曲となりました。
Billboard Hot 100にもランクインし、SNSでよく耳にした方も多いのではないでしょうか?
TWICEのMVはいつもそうですが、今回のMVもカラフルでかわいいので必見です!

アップテンポで中毒性のあるこの曲の歌詞はいったいどんな内容なのでしょうか?
さっそく、訳していきましょう!


英語を日本語に訳すときの基本

英語を日本語に訳すときの基本

本質とイメージをとらえれば英語は簡単になる!洋楽を例文として、ニュアンスや使い方を解説しています。


Boy, I know

「Boy」は「男の子」という意味ですが、ここでは恋人や親しい人への呼びかけとして使われています。
性別を意味する「girl」や「guy」「man」なども、このように呼びかけとして使われることが非常に多いです。
恋人や親しい人を呼ぶときは他にも「baby」や「honey」などがあります。

「I know」は「私は知っている」です。

I know you get the feels

「I know」は「私は知っている」
何を知っているのかというのが「you get the feels」です。

「get」の本質的な意味が「得る」ということから、「you get the feels(あなたは雰囲気を得る)」は「あなたは雰囲気を感じてる」というような意味に訳すことができます。
「feels」は「雰囲気」だったり「印象」など、“何かしらの感じていること”を意味しています。

I'm so curious ’bout you boy,

この文は「私はあなたについてとても気になる」という訳になります。
「so」はこの文では「とても」と訳していますが、「だから」など他にもいろんな意味がありますよ。
「とても」以外は会話の繋ぎ言葉として使われる印象が強いように思います。
雰囲気をつかめば、会話をするときにとても使いやすい言葉です。

「'bout」は「About」の略で、ここで出てくる「boy」も呼びかけですね。

Wanna keep it cool


「Wanna」というのは「want to」のカジュアルな言い方で、「~したい」です。
「want a(欲しい)」も「wanna」と言ったりするので、文脈に注意して読み取りましょう。

訳すと「冷静でいたい」という意味になります。

But I know every time you move got me frozen,

「But I know」は「でも私は知っている」ですね。

「every time you move」は「あなたが動くといつも」というような意味です。
got me frozen」の「got(get) me」は先ほどと同じで、「得た」という本質の意味が派生して「私を~の状態にした」というような意味になります。

まとめると「でも私はあなたが動くといつも凍りつくことを知っている」となり、冷静でいたいのに頭が真っ白になって動けなくなる様子を表現しています。

I get so shy, it's obvious

「I get so shy」は「私はとても内気になる」
ここで使われている「so」も「とても」という意味になりますね。

「it's」は「it is」の略で、「それは明白だ」となります。

Catching feels like butterflies

「Catch」には「捕まえる」という意味があり、「Catching」で「心を奪う」と訳すことができます。
そのことから「Catching feels」は「心を奪う雰囲気」という意味になります。
それはどんな雰囲気かというのが「like butterflies」、「チョウのように」

If I say what's on my mind

「If」は「もしも」という意味で「If」のあとには「もしも」の内容が続きます。

「I say what's (what is) on my mind」、これが「もしも」の内容で、「I say what / is on my mind」と区切って考えてみましょう。
「I say what(私は何と言う)」、この「what(何)」の内容を説明しているのが「is on my mind」です。
これは「気になっている」や「悩んでいる」という意味で、「What's on your mind?」は「何を悩んでるの?」と聞くときによく言うフレーズです。

「what(何)」の内容は「気になっている」だったので、この文をまとめると「もし私が気になっていると言ったら」となりますね。

Would I hit bullseye

これは「図星を指すかな」という意味です。
「hit bullseye」は直訳すると「牛の目を打つ」という意味ですが、ダーツの真ん中などにも使われているように、「図星を指す」「的を射た発言をする」という意味を持つ慣用句です。

Shoot! I’m ready, aim and fire

「Shoot!」は「撃て!」ですね。
「I'm ready」は「私は準備ができている」で、何の準備ができているのかが「aim and fire(照準線と発射)」となります。
前のフレーズの「hit」から連想させた、あなたの心を打つ準備はできている、というニュアンスの文ですね。

Baby, I feel like Cupid's alive

この「Baby」も「boy」と同じように、親しい人や恋人への呼びかけです。

「I feel」は「私は感じる」で、何を感じているのかが「like Cupid's (Cupid is) alive」です。
「キューピッドが活動的なように感じる」や、「キューピッドが生きているように感じる」という訳になりますね。

Alive tonight, yeah, tonight

「Alive tonight」は「今夜は活動的だ」
「I feel like Cupid's alive tonight」と、前のフレーズにかかっているように思います。

If your heart beats the same way

「If」は「もしも」ですね。
「もしもあなたの心臓の鼓動が同じ向きだったら」という訳で、意味としては「もし同じ気持ちだったら」という感じでいいと思います。

Let me know

「私に知らせて」
「Let」には「(したいように)させる」と言うニュアンスが含まれています。

'Cause I'm boom-boom-boom

「'Cause」は「Because」の略で、「~だから」という意味です。

「boom」は「景気づかせる」という意味がありますが、ここではラップパートということもあり、ベースの音のような、ビートに乗って景気づいている様子のような意味合いが強いように思います。

「私はノッているから」や「私はワクワクしているから」のような感じです。

From head to toe and I

「From head to toe」は「頭からつま先まで」
最後の「and I」は「それと私は」という意味で、次のフレーズにつながっています。

I know love

「私は愛を知っている」

It is such a funny thing

「それはとてもおかしな物」
「such」は基本的には何かを強調したいときに使うイメージが強いように思います。
この場合だと、「おかしな物」ということを強調しています。

A mystery allure

「神秘的な魅力」

Gotta get to know you more

「Gotta」は「have got to」を省略した形で、「~しなければならない」という意味です。

「get to know you more」は「あなたのことをもっと知る」という意味なので、「あなたのことをもっと知らなければならない」となりますね。
「get」の本質が「得る」であることから、「get to know」は「知るようになる」「理解する」という意味になります。

'Cause I, I can feel a real connection

「'Cause (Because) I,」は「だから私は」

「I can feel」は「私は感じることができる」という意味なので、この文は「私は本物のつながりを感じることができる」となります。

A supernatural attraction

「信じられないほどの魅了する力」

I got the feels for you

この文は直訳すると「私はあなたへの感じを得た」となります。
「feels」というのは何かしらの感情や感覚というニュアンスがあるので、“あなた”に心を動かされたような、そんな意味になります。

You have stolen my heart

「あなたは盗まれた私の心を持っている」
直訳すると回りくどいですが、「あなたに心を盗まれた」という意味で「心が盗まれたと思ったら、あなたが持っていたのね」というような感じがする可愛い一文です。


Never let it go

この文だけを見れば「それを決して行かせない」となりますが、「それ」とは「盗まれた心」のことなので「それを決して離さないで」という訳になります。
心を盗んだ“あなた”目線のニュアンスが強い文ですね。

No, never let it go

「No」は「ない」や「ゼロ」という意味ですが、「いいえ」だったり「だめ」という意味でも使います。
「Yes or No(はい か だめ か)」の「No」ですね。

なので、この文は「だめ、離さないで」となります。

Lightning straight to my heart

この文は「稲光が私の心にまっすぐに走った」となります。
「straight to my hear」は「真っすぐに私の心に(到着した)」というような意味なので、「稲光が走った」という訳になるのです。
「ビビっときた」のような感じですね。

I got all the feels for sure

「私は確かに全ての感じを得た」
心に稲光が走ったことで、気持ちが確かなものになったような意味の文ですね。

I got all the feels for ya

「ya」は「you」の口語的な書き方です。
「I got all the feels for you」、「私はあなたへの全ての感じを得た」という訳になります。

I know you feel it too

「I know」は「私は知っている」。
何を知っているかは「you feel it too」で、「あなたも感じている」となります。
まとめると「私はあなたも感じていると知っている」です。

この「too」の本質は「加えて」というような意味なので、例えば言葉の最初に「too」が来ると「とても」という訳にもなりますよ。
「too nice(とてもやさしい)」というような感じです。

この文での「too」が「~もまた」という訳になるのは、「私に加えてあなたも」というニュアンスなのでこのようになります。

Sway in the moonlight, dance in the dark

「Sway in the moon light」は「月光を浴びて揺れる」
月光の中で、風にふかれている草花のようにふらふらと揺れている様子です。

「dance in the dark」は「闇の中で踊る」
「Sway」はただふらふらとしている様子なのに対して、こちらは「dance」なのでちゃんと動いているイメージです。

対照的でなんだか神秘的な雰囲気のする2文ですね。
「mystery allure」を表現しているのでしょうか?

I, I know that I caught your eye

「I know that」は「私はそれを知っている」で、「that」以降は「それ」の内容を説明しています。

「I caught yout eye」は「私はあなたの観察の目を捕まえた」というような意味になります。
人間の目は2つあるので、それを言うときには通常「eyes」と複数形にしますが、この文では「eye」と単数ですよね。
なので「片方の目を捕まえた」というイメージから、それが「横目で見る」だったり「観察の目」という意味になるのです。

Are we on the same vibe?

この文は「私たちは同じ気持ち?」です。
同じ気持ちをお互いに持っているかというよりは、もう少し近いような、“同じ気持ち”を共有しているかどうか聞いているようなニュアンスがあります。

I wonder what's on your mind

「what's」は「what is」を省略した形なので、この文は「I wonder what is on your mind」です。
「I wonder what」は「私は何を知りたいと思う」という意味で、「what is on your mind」は「何をあなたが考えているか」です。
「何を知りたい」の“何”は「あなたが考えていること」なので、つまりこの文は「私はあなたが考えているか知りたいと思う」という訳になります。

'Cause you got me good and I wanna be ya boo

「'Cause (Because) you got me good」は「あなたは私を心地よくさせたから」
この「good」というのは何かしらの良い状態のことで、「素晴らしい」というニュアンスがあります。

「and」は「そして」ですね。

「I wanna be ya boo」の「wanna」は「want to」の略で、「ya」は「you」の他にも「your」の略としても使います。
なので「I want to be your boo」、「私はあなたの愛する人になりたい」という訳になります。

If it’s dumb, well, I wanna be a fool

「If it's (it is) dumb」は「もしそれがばかなら」

「well」は「上手に」や「かなり」という意味がありますが、ここでは言葉のつなぎのようなものの印象が強いです。
「そうね、」というような感じでしょう。

「I wanna (want to) be a fool」、「私はばか者になる」ですが、同じ意味で違う単語が出てきましたね。
「dumb」と「fool」はほとんど同じ意味なのですが、「dumb」の方がカジュアルな言い方というか、口語的な感じがします。
会話の中では「fool」と使うことよりも「dumb」を使うことの方が多いイメージです。

Underneath the neon lights, bebe

「ネオンライトの下で」
最後の「bebe」は「baby」のことで、呼びかけですね。

Electricity tonight, bebe

「Electricity tonight」というのは正直よくわかりません…。
「Electirc tonight」のことを言いたいのか、何か違う意味があるのか。
こういうことを言いたいのかな?という雰囲気は伝わるのですが、確信は持てない感じです。

もし「Electric tonight(衝撃的な夜)」のことを言いたいのであれば、ここはラップパートなので意味よりも音の響きを優先させて「Electricity」を使っているのかもしれません。

このブログでは、「Electric tonight」として考えておきたいと思います。

You got my attention

「あなたは私の注目を得た」
“私”の心を奪ったような、目を離せなくさせたようなニュアンスの文です。

So, what's your intention?

「So」は基本的に「とても」の他に「そう」だったり「つまり」といった話を切り替えるような会話の繋ぎ言葉で、いろんな意味があるので文脈を見て考えましょう。

「What's (what is) your intention?」は「あなたの意図は何?」だったり「あなたの目的は何?」という意味です。

最初の「So」は「つまり」や「それで」という訳になりそうですね。

Tell me, baby, what’s the deal?

「Tell me」は「教えて」、「baby」は呼びかけです。
「what's (what is) the deal?」は「取り決めは何?」です。
「条件は何?」でもいいかもしれません。

One look and I know it

「一目見て、そして私はそれが分かる」

Baby, my eyes reveal

文頭の「Baby」は呼びかけですね。
「my eyes reveal」は「私の目が見せる」という意味で、「reveal」には「隠していたものを見せる」だとか、「さらけ出す」というニュアンスがあります。

That you give me the feels

「それはあなたが私にくれた感じ(感情)」
「それ」は前のフレーズの「目が見せる」にかかっているので、「私の目が、あなたが私にどういう感情をくれたか見せる」というようなニュアンスになる文です。


Songwriters
Anna Timgren/Boy Matthews/Justin Reinstein/Woo Min Lee "collapsedone"


まとめ


いかがでしたでしょうか?
少し強気で、素直になりたいけどなりきれないようなそんな女の子の気持ちを書いた歌詞でしたね。
“あなた”への気持ちと“あなた”から感じるものが同じものか確信したい、もどかしい気持ちが書かれていました。
「feels」という単語の雰囲気をどうつかむかが、この曲を和訳していう上でのキーになりそうな感じがしましたね。

次回は、今回のことをふまえて和訳としてまとめていきましょう!

See ya!👋




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