イメージをつかめば簡単!文中の【that】の使い方とは?



文中にある【that】とは?


歌詞や英文を見ていると、直接“それ”という意味にならない【that】がよく出てくるかと思います。
特に【that】は、このブログで解説している曲の歌詞に必ず1回は出てくるといっても過言ではないくらい、よく使われています。
これは日常会話でも同じで、会話の中で直接“それ”という意味にならない【that】はよく使われます。

直接“それ”という意味にならない【that】とはどういうことなのか?
例文を交えて考え方や使い方を見てみましょう。


直接“それ”と訳さない【that】


まず大切なのは、直接“それ”という意味になってもならなくても、【that】は基本的に「それ」という意味である、ということ。
難しく考えなくても【that=それ】ということだけ忘れなければ大丈夫です。

ではさっそく、例文を見ながら“それ”と訳さない【that】について考えていきましょう。

I know that I caught your eye
私はあなたの視線を捕まえたと知っている
- TWICE / The Feels

そもそもこの文の【that】がなぜ“それ”と訳さないと分かるのかというと、主語が2つあるからです。
主語が2つあるということは、この文は1つの文のように見えて2つの文が組み合わさってできていることなので、ここで使われている【that】は“それ”と訳さないんだろうなと分かります。

…と、文法的な見分け方はいろいろあるものの、そこまで深く考えなくても大丈夫です。
試験などの勉強においては文法的な見分け方を知っておくのはとても重要ですが、実際会話においては特にそこまで深く考えて使っていません。


では文中の【that】はどう考えるか?


文中に【that】が出てきたら、とりあえず【that】の後で区切ってしまいましょう

この例文の場合は「I know that / I caught your eye」ですね。

前の文を訳すと「私はそれを知っている」、後ろの文は「私はあなたの視線を捕まえた」となります。
区切って訳すと、「“それ”って“あなたの視線を捕まえた”ことなんだな」と見えてきませんか?

2つに分けたこの文を、1つの文に戻してみましょう。

「私はそれを知っている」の“それ”は「私はあなたの視線を捕まえた」のことなので、置き換えると「私は、私はあなたの視線を捕まえた、ということを知っている」。
まとめると「私はあなたの視線を捕まえたと知っている」となり、“それ”という文字がなくなりました

このように、とりあえず文中に【that】がでてきたらその後で区切ってしまえば、“それ”という意味の【that】なのか、そうでないのかは自然とわかってきます。


【that】が2つあっても同じ


Know that I got that heat
私は熱量を手に入れたと知っている
- BTS / Butter

このブログでは洋楽の歌詞を例文としていて、前後の文脈があるので解釈が変わってくる場合もありますが、この文だけを見ると両方とも“それ”と訳さない【that】ととれます。

まずは【that】の後で区切ってみると、「Know that / I got that / heat」となりますね。

これを順番に訳すと「それを知っている / 私はそれを手に入れた / 熱量」となるので、あとは“それ”のところに次の言葉をあてはめていきましょう

それを知っている」+「私はそれを手に入れた」=「私はそれを手に入れたと知っている」
「私はそれを手に入れたと知っている」+「熱量」=「私は熱量を手に入れたと知っている」

【that】がいくつあっても、【that=それ】、“that”の後で区切ってみるということを忘れなければ大丈夫です!


この場合の【that】は省略できる!


【that】を“それ”という意味で使わない場合、特に会話の中では【that】は省略されていることがあります。


このページでも書いていますが、英語は日本語と違って重要なことや結果を先に言います
なので、例えば会話の中で最初の例文のことを相手に言うときはどう考えているかというと

それを知ってるんだよね(I know that)
あなたの視線を捕まえたこと(I caught your eye)

こんな感覚で【that】を使っていて、文字におこしたら確かに1つの文として成立しているのですが、会話のときは感覚としては「I know that」「I caught your eye」の2つの文を喋っているような感じがあります。

知ってるんだよね(I know)
あなたの視線を捕まえたこと(I caught your eye)

【that】がない場合はこんな感覚で、【that】がなくても2つの文を言っているような感じではあるのですが、ない方が滑らかというか、【that】があってもなくても2つの文を喋っている感じがあるならなくてもいいよね、という感覚があるので省略してしまうことが多いです。

I know I'm finally free
私はやっと自由だと分かる
- Marshmello / Here With Me

この例文は【that】を省略している文です。
日本語に訳すときには特に支障はないですが、省略されている方が少し口語的なニュアンスがある文ということです。


まとめ


いかがでしたでしょうか?
文中に出てくる【that】について、少しでも理解していただけたでしょうか。

このブログでは洋楽の歌詞を例文として解説&読解、和訳をしていますが、この【that】の使い方は本当によく出てきます。
そのくらい、歌詞だけでなく日常でもよく使われているので今回取り上げましたが、難しく考えなくても【that=それ】という本質を覚えていれば何を言っているのかは見えてきます。

「本質をとらえる」ということは今回のことや、言語を理解する上で大切なことだと思うので、意識してみるともっと英語が簡単に感じられると思います。

分からないところや、リクエストなどもあればTwitterやコメントにて教えてくださいね。

See ya!👋


関連記事



コメント