Sec.1 読解
今回はMiley Cyrusの「Party In The U.S.A」を読解していきましょう!
この曲は2009年にリリースされ、Billboard Hot 100にランクインするとともにアメリカのレコード協会からダイヤモンド認定もされた人気曲です。
MVは「Party in the U.S.A.(アメリカのパーティ)」という題名らしく、アメリカの国旗の前で歌う彼女の姿が印象的なものとなっています。
キラキラしていて、曲に合わせて手を上げて歌いたくなるようなおすすめのパーティソングですよ!
I hopped off the plane at LAX
「LAX」は「Los Angeles International Airport」、「ロサンゼルス国際空港」のことです。
「at」は“点”というイメージを持つので、この訳は「私はロサンゼルス国際空港で飛行機から飛び降りた」になります。
With a dream and my cardigan
「With」は“手をつないでいる”というイメージなので「夢と私のカーディガンと一緒に」という意味です。
Welcome to land of fame, excess
「to」は“向かい合っている”というイメージです。
この文では「Welcome(歓迎される)」と「land(土地)」がお互いに向き合っているイメージなので、「土地に歓迎される」というような意味になります。
「Welcome to~」は「ようこそ」と訳されるのが一番多いかなと思うのですが、「土地に歓迎される=土地にようこそ」というイメージなのでそう訳されます。
さらにこの「land」は「land of fame」のことで、「of」は“箱からものを取り出す”イメージです。
この文でいうと“箱”は「fame(名声)」で“取り出したもの”は「land」なので、「名声の土地」ということになります。
まとめると「名声の土地へようこそ」で、最後に「excess(過度の)」がついていることからニュアンスとしては「名声の土地へようこそ、名声溢れる土地へ」というということになります。
Am I gonna fit in?
「gonna」は「going to」の口語的な言い方なので、「私はなじめそうかな?」という訳です。
Jumped in a cab, here I am for the first time
★ Jumped in a cab,
「in」は“中”というイメージなので、これは「タクシーに飛び乗って」となります。
前に出てきた「hop」とこの「Jump」の違いは、飛ぶ大きさで「Jump」の方がより大きく飛んでいるニュアンスがあります。
★ here I am for the first time
「for」は“ボールを投げた”というイメージです。
この文では「I am(私)」が「the first time(最初の経験)」にボールを投げたイメージなので、「私にとって最初の経験」となります。
「here(ここ)」がついているので「ここは私にとって最初の経験」という意味です。
Look to my right and I see the Hollywood sign
★ Look to my right
「私の右側を見る」
★ I see the Hollywood sigh
「私はハリウッドのシンボルを見る」
「Look」と「see」は両方とも「見る」という意味を持ちます。
「Look」は「目を向ける」というニュアンスの“見る”なので、この文のように「別のところから別のところを“見る”」というときに使います。
一方で「see」はもう少し幅広いような感じで、意識している・していないに関わらず「視界に入るもの」というようなニュアンスです。
また、“頭の中で見える”というようなときにも使うことができ、例えば「I see」は“相手が言っていることの意味が頭の中で見えた”というニュアンスで「なるほど」という訳になります。
This is all so crazy
「crazy」は「狂ってる」というような意味を持ちますが、「狂ってるくらいすごい」というようなスラングで、日本語でいうと「やばい」が近いかなと思います。
“やばい”と同じようにいいことにも悪いことにも使いますよ。
この文の訳は「これは全てとてもすごい」で、「あれもこれもやばい!」というようなニュアンスです。
Everybody seems so famous
「あらゆる人がとても有名に見える」
My tummy's turning, and I'm feeling kinda homesick
★ My tummy's (tummy is) turning,
「tummy」は「おなか」という意味ですが、子供が使うような単語なので「ぽんぽん」がニュアンス的には正しいです。
おなかに違和感がない状態が一般的だと思うので、「turning(変化している)」は「(悪い方に)変化している」と言うことができます。
なので、この文は「私のおなかが痛い」となります。
★ and I'm (I am) feeling kinda homesick
「kinda」は「kind of」の口語的な言い方です。
「kind」は「種類」という意味を持っているので、「kinda (kind of) homesick」は「ホームシックのような種類」という意味になります。
なので、この文は「そして私はホームシックのような種類を感じている」。
つまり、「そして私はちょっとホームシックかも」というような訳になります。
Too much pressure and I'm nervous
★ Too much pressure
「過度のプレッシャー」
★ and I'm (I am) nervous
「それから緊張してる」
That's when the taximan turned on the radio
★ That's (That is)
「それは」
★ when the taximan turned on the radio
「turned on the radio」は「ラジオのスイッチが入った状態に変化させた」という意味なので、「ラジオをつけた」と訳することができます。
なので、この文は「タクシー運転手がラジオをつけたとき」となります。
まとめると、「それはタクシー運転手がラジオをつけたとき」や「タクシー運転手がラジオをつけたその時」という訳です。
And a Jay-Z song was on
「そしてJay-Zの歌が流れた」
「on」の後にはおそらく「the radio」が続くはずなのですが、歌が流れるのはラジオからというのは前のフレーズからわかるので省略されています。
Jay-Zは21個ものグラミー賞を受賞したアメリカのラッパーのことで、Beyoncéの旦那さんでもあります。すごい夫婦ですよね!
ちなみに、この曲でラップをしているのがJay-Zです。
So I put my hands up, they're playing my song
★ So I put my hands up,
「put」は「置く」という意味を持っていて、“手を上に置く”というようなイメージから「だから私は手をあげて」という訳になります。
★ they're (they are) playing my song
「彼らは私の歌を楽しんでる」
タクシーのラジオから流れるJay-Zの歌に合わせて手を上げて歌っているのを、タクシーの運転手や通りすがりの人たちが楽しんでいる様子です。
The butterflies fly away
「チョウが飛び去って」
Nodding my head like
「like」は「~のように」という意味ですが、「like」のあとに書かれるはずの“どんなように”というのがこの文にはありません。
これは、実際にやって見せたりして“自分と同じように”してほしいときは、この文のように省略されるからです。
訳としては「私の頭を縦に振って、こんな風に」や「こんな風に頭を縦に振って」となります。
Moving my hips like
この文も前のフレーズと同じで「こんな風に腰を動かして」です。
日本では「hip」とは「お尻」を指す印象がありますが、実は「hip」はお尻よりも「腰」の方が近いです。
細かく言うとくびれの下、骨のあるところあたりが「hip」で、お尻は“butt”と言うことが多いですよ。
I got my hands up, they're playing my song
★ I got my hands up,
この文は「私は手をあげて」という意味です。
前に出てきた「I put my hands up」の直訳は“手を上に置く”なので、“今手を上げた”というニュアンスですが、「I got my hands up」の直訳は“手を上げるを得た”です。
つまり“手を上げる状態にした”ということなので、“すでに手は上がっている”ということを意味しています。
★ they're (they are) playing my song
「彼らは私の歌を楽しんでる」
I know I'm gonna be okay
★ I know
「私は分かる」★ I'm (I am) gonna (going to) be okay
何が分かるのか?が後に続いているこの文です。
「be」は“存在そのもの”のことなので、「私は大丈夫になるだろう」。
まとめると「私は大丈夫になるだろうということが分かる」という訳になります。
こうして分けて書くと1つの文に2つの文があるような感じがしますが、これは「I know」と「I'm gonna~」の間にあるはずの「that」が省略されているからです。
特に会話の場合、こういった使い方の「that」は省略されることがよくありますよ。
It's a party in the U.S.A.
「in」は“中”というイメージを持つので、「それはアメリカのパーティ」という訳になります。
Get to the club in my taxicab
「to」は“向かい合っている”イメージです。
この文では「Get(到着する)」と「the club(クラブ)」が向かい合っているイメージなので、「クラブに到着する」という意味になります。
「in」は“中”というイメージで、「私のタクシーがクラブに到着する」という訳に“クラブに到着したのをタクシーの中で確認した”というようなニュアンスがあります。
Everybody's looking at me now
「at」は“点”というイメージなので、「あらゆる人が私を今見てる」という訳になります。
「look」は“別のところから別のところを見る”ときに使う単語なので、クラブに入ったら「誰が来たんだ?」と“私”にみんなの視線が集まった様子が表現されています。
Like who's that chick, that's rockin' kicks
「Like」は「~のように」という意味で、続きに“どんなように”なのかが書かれています。
★ who's (Who is) that chick,
「chick」は「ひよこ」という意味で、その意味から「お嬢ちゃん」と言うときにも使われます。
なので、この文は「あのお嬢ちゃんは誰」です。
★ that's (that is) rockin' (rocking) kicks
「あの素晴らしいスニーカー」
クラブに入ったら、「あのお嬢ちゃんだれ?」「いいスニーカーね」と言いたそうにみんながこちらを見ている、ということです。
Gotta be from outta town
「gotta」は「got to」、「outta」は「out of」の口語的な書き方です。
「be」は“存在そのもの”のことなので、「町の外からの存在でなければならない」。
つまり「町の外から来たに違いない」、“そうじゃないとおかしい”という意味です。
So hard with my girls not around me
「my girls」は直訳の「私の女の子」から、「仲間」や「友達」というような意味でも使われます。
また、「girls」となっていることから“複数の仲間(友達)”ということが分かります。
「not around me」は「私の周りにいない」という意味なので、「仲間たちが周りにいないととてもつらい」という訳になります。
It's definitely not a Nashville party
「それは確かにナッシュビルのパーティではない」
「Nashville(ナッシュビル)」はテネシー州の都市で、Miley Cyrus自身もNashvilleの出身です。
故郷のパーティとLAのパーティを比べているのですね。
'Cause all I see are stilettos
「stilettos」は「スチレット・ヒール」という、ヒールの部分が細く鋭い靴のことです。
この文は「私が見る全てがスチレットだから」、また、「see」には「会う」というニュアンスも含まれるので「私が会う人全てがスチレットだから」という訳になります。
だから、Nashvilleのパーティとは違うと言っています。
この文から、クラブに入った時に感じた「素晴らしいスニーカーね」と言ってるような視線は皮肉のようなもので、みんなスチレットを履いているのに自分はスニーカーで恥ずかしいような気持ちだったのだろうということが読み取れます。
I guess I never got the memo
★ I guess
「私は思う」
「guess」というのは、“根拠はないけど、たぶんそうだと思う”というニュアンスを持っています。
★ I never got the memo
この文を直訳すると「私は決してメモを得なかった」、つまり「メモをもらってない」となります。
これは“LAのパーティはスチレットをはいてくるものだ”というメモをもらってない、“LAのパーティはこういうものだ”って知らなかったというような意味です。
そのことから、「自分だけ知らなかった」や「そんなこと聞いてない」という意味になります。
That's when the DJ dropped my favorite tune
この文は基本的には「That's when the taximan~」と同じなので、「それはDJが私のお気に入りのメロディーをかけたとき」という訳になります。
ただ、「That's when the taximan~」のときは「turned on」を使って音楽をかけた様子を表現していたのが、この文では「dropped」に変わっています。
今はDJが曲をかけるために使っているターンテーブルはデジタルのものが多いですが、もともとはレコードに針を落として曲をかけていました。
この文で曲をかけているのはDJなので、「レコードに針を“落とす”」ということからここでは「dropped(落とした)」を使って曲をかけた様子が表現されています。
And a Britney song was on
「そしてブリトニーの曲が流れた」
「ブリトニー」は16歳でデビューすると同時に「...Baby One More Time」がヒットしたアメリカの歌手、Britney Spearsのことです。
Felt like hopping on a flight
「空の旅の飛行機に飛び乗ったような感じがした」
Back to my hometown tonight
「to」は“向き合っている”というイメージですね。
「Back(戻って)」と「my hometown(私の故郷の町)」が向き合っているイメージなので、「私の故郷の町に今夜戻る」となります。
Something stops me every time
「何かがいつも私をとどめる」
The DJ plays my song and I feel all right
★ The DJ plays my song
「DJが私の歌を楽しむ」
★ and I feel all right
「そして私は大丈夫と感じる」
この文に出てくる「all right」と前に出てきた「okay」については、大きな違いはありません。
しいて言うなら、「all right」は「全て適切」という意味なので、“okay”よりも“大丈夫”という感じが強いことくらいでしょうか。
SongwritersLukasz Gottwald/Jessica Cornish/Claude Kelly
まとめ
いかがでしたでしょうか?
歌詞に使われている言葉の印象としては、2009年の曲なので今はあまり使わないかな?という感じもしなくはないですが、スラングも使いすぎず、使いやすいものばかりで言い回しも難しすぎないように思いました。
そういう面では、全体的に日常会話に近いというか、会話のベースに近いような感じがします。
次回は、この内容を和訳としてまとめていきましょう!
分からないところや間違っているところ、リクエストなどもあればコメントやTwitterで教えてくださいね!
See ya!👋
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