【1.読解】Sugar / Maroon 5



Sec.1 読解


今回はMaroon 5の「Sugar」を読んでいきましょう!

タキシードを着たMaroon 5が「できる限りの結婚式に行く」と言って、結婚式にサプライズで登場するというMVも話題となりました。
このMVは新郎に「人気のバンドが来るよ」とだけ伝えて、新婦には内緒にして実際にサプライズをした様子をうつしているので、実際に結婚式のフィルムを見ているような幸せな気持ちになれるものになっています。

結婚式で使われる曲として人気のこの曲の歌詞は、いったいどんなものなのでしょうか?
一緒に読んでみましょう!



I'm hurting baby, I'm broken down

I'm (I am) hurting baby,
「私は苦しんでいる」
「baby」は「赤ちゃん」という意味ですが、親しい人や恋人に対する呼びかけにも使われるので、“苦しんでるんだよ、ねぇ”と親しい相手に呼び掛けている様子が分かります。

 I'm (I am) broken down
「broken down」は「壊れている」という意味なので、これは「私はボロボロだ」のような意味になります。

I need your loving, loving, I need it now

 I need your loving, loving,
これは「私はあなたの愛が必要だ」という意味です。
“I need your love”と大きな違いはないですが、「loving」の方が「私への愛」という感じがちょっと強いというか、直接的な感じがします。

 I need it now
「私は今それが必要だ」
「それ」とは「loving」のことですね。

When I'm without you, I'm something weak

 When I'm (I am) without you,
「私はあなたがいないとき」

 I'm (I am) something weak
「私は何か元気がない」
“あなたがいないと、元気がないような感じ”というようなニュアンスです。

You got me begging, begging, I'm on my knees

 You got me begging, begging
「got (get)」の本質的な意味は「得た(得る)」です。
この文をそのまま訳すと「あなたは私に懇願することを得させた」というような意味になりますが、それは言い換えると「あなたは私に懇願させていた」となりますよね。

このように、「got (get)」は「~の状態にした(する)」という意味を持つこともできます。

そして「got me begging」からは過去に“ずっと”懇願していたニュアンスも読み取れます。

 I'm (I am) on my knees
「on」は“上に乗っている”というイメージを持つ単語です。
なので、「私は私の膝の上に乗る」というイメージから「ひざまずいて」という意味になります。
「knees」となっているので、両膝をついて懇願していたということですね。

I don't wanna be needing your love

「wanna」は「want to」の口語的な言い方で、「be」は“存在そのもの”を意味します。
なので「私はあなたの愛を必要としたくない」、“あなたの愛”がないとダメになるような人になりたくないというニュアンスの文です。

I just wanna be deep in your love

「wanna be」は前のフレーズと同じですね。
「in」は“中”というイメージなので、「deep in your love」は「あなたの愛の中深く」。
「あなたの愛の中深くになりたい」はどういうことなのかイメージしてみると、「あなたの愛に包まれたい」ということになります。

「just」は辞書にはいろんな意味が載っていますが、ひとまず「ちょうど」や「ぴったり」というような本質的な意味で訳してみましょう。
すると訳は「私はちょうどあなたの愛に包まれたい」となりますが、それは言い換えると「私はただあなたの愛に包まれたい」とも言えます。

And it's killing me when you're away

 And it's (it is) killing me
そしてそれは私を打ちのめしている

 when you're (you are) away
「when」は「~するとき」という意味で、英語と日本語には語順の違いがあるので「when」が文中に出てきたときは、先に「when」以降の文を先に日本語に訳しましょう。

これは「あなたが離れたとき」なので、まとめると「あなたが離れたときそれは私を打ちのめしている」となります。

まとめてみると「打ちのめしている」にちょっと違和感がありますね。
これは「it's killing」の部分、「be + ~ing」は「~している」という意味だけでなく「~されつつある」というニュアンスも持っているからです。
なので、この文は「あなたが離れたときそれは私を打ちのめしそう」という訳になります。

'Cause I really don't care where you are

 'Cause (Because) I really don't (do not) care where
「where」の本質は「どこ」なので、ひとまずこれはそのまま「どこ」と訳してみましょう。
私は全く(どこ)でも関係ないから」となります。

 you are
前の文の「どこ」を詳しく説明しているのがこの文で、「are」は“be”が変化した形です。
なのでこれは「あなたの存在」、“あなた”がいまここに存在していることを表しているので、まとめると「私は全くあなたがどこにいても関係ないから」という訳になります。

I just wanna be there where you are

 I just wanna (want to) be there where
この「where」も「どこ」としてひとまず訳してみると、「私はただ(どこ)そこにいたい」となり、「there(そこ)」は「どこ」と同じ場所ということが分かります。

 you are
「どこ=そこ」はどこなのか?がこの文なので、「私はあなたがいるところにいたい」という訳になります。

And I gotta get one little taste

「gotta」は「got to」の口語的な言い方です。
「one little taste」は「ひとつの小さな一口」なので、「そして私は小さな一口を得ないといけない」という意味になります。

“ちょっとだけ味見しないと”というニュアンスです。

Sugar, yes, please

この文は「ねえ、そう、お願いだ」というような意味です。

「Sugar」は「砂糖」という意味ですが、「baby」と同じように恋人に対する呼びかけにも使われます。
前のフレーズで「taste」と言っているので、それから連想して使われている呼びかけですね。

Won't you come and put it down on me?

 Won't (Will not) you come
「あなたは来ないの?」

 And put it down on me?
「put it down」は「それを下に置く」や「おろす」という意味です。

「on」は“上に乗っている”ようなイメージを持っているので、これは「そして私の上におろす」という意味になります。

「put it down」に「on me」がつくと、ちょっと性的なニュアンスを持つフレーズになります。

I'm right here, 'cause I need

 I'm (I am) right here
「私はちょうどここにいる」
「今いる“ここ”にいるよ」というニュアンスです。

 'cause (because) I need
「私は必要としているから」

Little love, a little sympathy

 Little love,
「ほんの少しの愛」
ニュアンスとしては「ほんの少しの愛がないから必要としている」という感じです。

 a little sympathy
「ほんの少しの思いやり」
こちらには“little”の前に「a」がありますね。
これがあるだけで、ニュアンス的には「ほんの少しの思いやりはあるけど必要としている」に変わります。
「a」は“あるもの”につくものなので、こういった違いがでてきます。

You show me good loving, make it alright

 You show me good loving,
「あなたは私に素晴らしい愛を見せる」
これも“I need your loving”と同じように、“good love”よりも直接的な感じがあります。

 make it alright
「make」の基本的な意味は「作る」なので、直訳するとこれは「それを大丈夫に作る」となります。

これは言い換えると「それは大丈夫になる」とも言えるように、「make」は「~の状態になる」という意味も持ちます。

Need a little sweetness in my life

「in」は“中”というイメージなので、この文は「私の人生に少しの甘さを必要とする」となります。

Your sugar, yes, please

「Your sugar」は直訳すると「あなたの砂糖」です。

この「sugar」は前のフレーズとかけて、そのまま“砂糖”のことでもり、呼びかけで使われるように“あなた”のことでもあり、“loving”のことでもあるようなニュアンスがあります。

ちょっと日本語にするのが難しいですが、「あなたの甘さをちょうだい」のような感じでしょうか。

Babe, my broken pieces, you pick them up

 Babe, my broken pieces,
「私の打ちひしがれた一かけら」
“壊れてボロボロになった私の一かけら”のことです。

「Babe」は「baby」と同じで、「赤ちゃん」という意味から親しい人や恋人への呼びかけを意味します。

 you pick them up
「あなたがそれらを拾い上げる」

Don't leave me hanging, hanging, come give me some

 Don't leave me hanging, hanging
「hanging」は“吊るされている様子”を表しているので、ふらふらと地に足がつかないようにしないで、「私から離れてさまよわせないで」という意味になります。

 come give me some
「来ていくらか与えて」

When I'm without you, I'm so insecure

 When I'm (I am) without you,
「私はあなたがいないとき」

 I'm (I am) so insecure
「私はとても不安定だ」

You are the one thing, one thing, I'm living for

 You are the one thing, one thing
「あなたはひとつのこと」

 I'm (I am) living for
「for」のイメージは“ボールを投げた”ですが、「living(生きている)」がボールを投げた相手が書かれていません。

これはボールを投げた相手が前の文と同じなので省略されていて、“ひとつのあなた”にボールを投げたイメージになります。
なので、まとめるとこの文は「私は(ひとつの)あなたのために生きている」という訳になります。


I want that red velvet

「私はその赤いベルベットが欲しい」
この「red velvet」はケーキのことを言っているのでしょう。
家庭で定番のお菓子といえばアップルパイですが、「Red velvet cake(赤いベルベットケーキ)」も人気があります。

感覚や仮定によってもちろん個人差はあると思いますが、アップルパイは普段のおやつなどで日常的に作られていて、レッドベルベットケーキはクリスマスなどのイベントの時に作られるようなイメージがあります。

I want that sugar sweet

これは「私は砂糖の甘さが欲しい」という意味ですが、“あなたの愛がほしい”というようなニュアンスも感じます。

Don't let nobody touch it unless that somebody's me

 Don't (do not) let nobody touch it unless that
それでない限り誰にもそれを触らせない

「it(それ)」は「sugar」、“あなた”のことを指しています。


 somebody's (somebody is) me
「unless that(それでない限り)」の「that(それ)」を説明しているのがこの文です。
誰かは私」のような意味なので、「私でない限り誰にもそれを触らせない」という訳になります。

「somebody」は“someone”の口語的な、くだけた言い方です。

I gotta be a man, there ain't no other way

 I gotta (got to) be a man,
「be」は“存在そのもの”のことなので、「私は男らしくしなければならない」という意味になります。

 there ain't (are not) no other way
「way」は「道」という意味から、「手段」や「方法」という意味でも使われます。
この文は「ほかの方法はない」という意味で、“誰にも触らせないために男らしくいないと”というようなニュアンスです。

'Cause girl you're hotter than a Southern California day

最初の「girl(女の子)」は女性に対する呼びかけです。

この文の訳は「あなたは南カリフォルニアの日中よりも熱いから」
カリフォルニアの日中はとても暑いことで知られているので、“あなたはそれ以上に私を熱くさせる”という感じのニュアンスです。

Never wanna play no games, you don't gotta be afraid

 Never wanna (want to) play no games,
これは「決して遊びをしたがらない」という意味で、“楽しみたくない、遊びなんていらないよ”や“真面目になる”というニュアンスの文です。

 you don't (do not) gotta (got to) be afraid
「あなたは心配しなくてもいい」

Don't give me all that shy shit

直訳すると「全ての恥ずかしさを私に与えないで」というような意味で、「恥ずかしがらないで」ということです。

「shit」というのは「くだらない」などを意味するスラングなので、“恥ずかしがるなんてくだらない、どうでもいいよ”というようなニュアンスがあります。

No makeup on, that's my sugar

 No makeup on,
「on」は“上に乗っている”というイメージを持ちます。
この文では何に乗っているのかが書かれていませんが、「makeup」は「化粧の見栄え」や「化粧」のことなので“顔の上”ということが想像できます。

「顔の見栄え」を「No」で打ち消しているので「すっぴんで」や「そのままで」と訳すことができます。


 that's (that is) my sugar
この「sugar」は文脈から「それは私のあなた」という恋人への呼びかけの“sugar”になります。
“化粧したり、見栄えを気にしなくても、そのままであなたは私の愛しい人だよ”というニュアンスです。


Songwriters
Mike Posner/Adam Levine/Joshua Coleman/Lukasz Gottwald/Jacob Kasher Hindlin/Henry Walter


まとめ


いかがでしたでしょうか?
どれだけ自分が“あなた”を愛していて、“あなた”に愛してほしいかを言っている、結婚する二人にはぴったりの内容でした。
はっきりと言うことは避けていますが、単語やその使い方からは大人の雰囲気が感じられて、セクシーな感じもある曲ですね。

この内容をふまえて、次は和訳としてまとめていきましょう。
間違っているところや分からないところ、リクエストなどもあればコメントやTwitterにて教えてくださいね!

See ya!👋




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