英語の基本!でもよく分からない【be】って一体どういう意味?



英語の基本【be】とは?


【be】というのは“存在”を意味するもので、英語の基本のひとつです。
しかし、文によっていろんな形に変わっていたり、さらにそれが形を変えたり、かと思えばそのまま【be】として文の中に出てきたりと、基本でありながらややこしいもののひとつかもしれません。

今回はそんな【be】について、例文を交えながら解説していきます!


【be】の意味は“存在そのもの”


最初にも書きましたが、【be】は“存在そのもの”ということを意味しています。
さっそくですが例文を見てみましょう。

You'll be like oh my god
”Oh my god”という感じになるだろう
-BTS / Butter

「You'll」は「You will」を短縮した形で、「あなたは~だろう」という意味です。

【be】は“存在そのもの”のことなので、「You'll be」は「あなたは~という存在になるだろう」というような意味になります。

どんな“存在”か?というのがその後に続いている「like oh my god」なので、この訳は「“Oh my god”という感じになるだろう」となり、もっと細かく言うと「“Oh my god”という感じの存在になるだろう」となります。

訳したときに直接「存在」という言葉になりにくいので、ややこしくなったり【be】とはどういうものなのか掴みにくい感じがありますが、【be】は“存在そのもの”を意味しているという感覚を掴めるようにしましょう。


もうひとつ例文を見てみましょう。

But it sure would be prettier with you
しかし本当に、あなたが一緒だとより素敵になるだろう
-Anna Kendrick / Cups

「prettier」は「より素敵な」や「もっと素敵な」という意味です。

【be】は“存在そのもの”なので、「be pretter」は「より素敵な存在」という意味になります。
この例文の訳には「存在」という文字はありませんが、細かく言うと「あなたが一緒だとより素敵な存在になるだろう」というように、【be】が持つ“存在”というニュアンスが含まれているということになります。


【be】はいろんな形を持っている


【be】が「am」の形になるとき


“存在そのもの”を表す【be】という単語は、そのまま文に出てくるよりは形を変えて出てくる方が圧倒的に多いと思います。
その代表的な形が「am」で、文の主語が「I」のときは【be】は「am」に形が変わります。

I'm tired of my thoughts
私は自分の考えにうんざりした
-Bebe Rexha / Girl In The Mirror

「I'm」は「I am」を短縮した形です。

英語を勉強したことがある方の大半がこれを「私は」と訳すことができるかと思うのですが、「am」は【be】が変化した形であること、【be】は“存在そのもの”を意味していることを考えると、この例文は細かく言えば「私は自分の考えにうんざりした存在」ということになります。

また、この文を“過去”に言い換えたいときは「am」は「was」という形に変化します。

(過去)「was」←【be】→「am」(現在)

もともとの形の【be】を基本として、“過去の存在”は「was“現在の存在”は「amという感じです。


【be】が「are」の形になるとき


「am」と同じくらいよく出てくる【be】の変化した形と言えば、「are」というものもあります。
主語が「You」のときと、「We(私たち)」など主語が複数のときに【be】はこの「are」という形に変わります。

But you're not coming home with me tonight
しかしあなたは今夜私と家に帰ることはない
-Charlie Puth / Attention

「you're」は「you are」を短縮した形なので、細かく言うと「あなたは今夜私と家に帰ることはない存在」ということになります。

You and me are thrifty
あなたと私は節約的
-Ed Sheeran / Shape of You

この例文では主語が「あなたと私」で複数になっているので「are」が使われていて、細かい意味は「あなたと私は節約的な存在」ということです。

And all my frieinds are tired
そして全ての私の友達はうんざりしている
-Olivia Rodrigo / drivers license

この例文の場合はパッと見た感じではわかりにくいですが、「friend(友人)」に“複数”を表す「s」がついて「friends」となっているので、【be】は「are」になっています。

また、「are」がつく文を“過去”にする場合は、「are」は「wereという形になります。

(過去)「were」←【be】→「are」(現在)

【be】が「is」の形になるとき


最後にもうひとつ、【be】が変化した形に「is」があります。
「She(彼女)」や「He(彼)」のように、“I”と“You”以外単数が主語になる場合は【be】が「is」に形を変えます。

Baby it's you
それはあなた
-Beyoncé / Love On Top

「it's」は「it is」を省略した形です。
「it(それ)」は“I”でも“You”でもなく複数でもない単数なので、【be】は「is」という形になっているということです。
細かい訳は、「その存在はあなた」というような感じです。

“過去”に変える場合は、「is」は「wasという形に変わります。
「am」も“過去”にする場合は同じ「was」という形でしたので、主語が単数のときは「wasと覚えていれば大丈夫です。

(過去)「was」←【be】→「is / am」(現在)


「been」は“今に影響する過去”


他にも【be】が変化した形に「been」というものがあり、よく“have / has”と一緒に出てくることが多いです。

基本的には【be】と同じく“存在そのもの”を意味しているのですが、この「been」は「“今”に影響する過去」というようなニュアンスを持っています。

ちょっとややこしいので、詳しく知りたい方は下記のページで解説しているのでよければ見てみてくださいね!



【be】を理解すれば、こんな風に言うこともできる!


Being the way that you are is enough
今のままで十分
-One Direction / What Makes You Beautiful

この例文では、【be】が変化した形である「are」と「is」の両方が続いて出てきています。
主語が「you」なので、【be】は「are」に変化するはず。
では「are」の後に続いている「is」はいったい何なのでしょうか?

実は、この文では「are」は「存在」という意味で使われています
つまり、この文の主語は「you」ではなく「you are(あなたの存在)」で、「you are」という主語に【be】がついているという構図になっています。

「you are」というのは単数なので、【be】は「is」に変化していて、「you are is enough」の訳は「あなたの存在は十分」となります。


まとめ


  • 【be】の意味は“存在そのもの”
  • 主語が「I」→【be】は「am」になる
  • 主語が「You」「複数」→【be】は「are」になる
  • 主語が“I”と“You”以外の単数」→【be】は「is」になる
  • 「am / is」の過去は「was
  • 「are」の過去は「were

【be】はいろんな形に変わったり、直接「存在」という意味になりにくいのでややこしい感じはありますが、【be】(am / are / is など)がついている文には“存在”というニュアンスが含まれているというということを覚えていれば、どういう文なのかイメージしやくすなるのではないかなと思います。

英語は言語なので、本質やイメージを理解してしっかりと捉えることが重要です。
ですが、それさえしっかりできていれば英語に苦手意識を感じている方ももっと簡単に感じることができるようになるのではないかなと思います。

このブログでは洋楽の歌詞を例文として解説や和訳をしているのですが、このブログを通してもっと英語を身近に、簡単に感じてもらえることができればうれしいです!

ただ、説明が難しいところもありますので、分からないところや、ややこしいところなどがあればコメントやTwitterにて教えてくださいね!

See ya!👋


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