【1.読解】New Me / Ella Eyre



Sec.1 読解


今回はElla Eyreの「New Me」を一緒に読んでみましょう!

Ella Eyreはイギリスで行われているBlack Musicのアワード、MOBO Awardsで最優秀新人賞、最優秀女性賞を受賞した経験のあるシンガーで、少しハスキーな歌声がとっても魅力的です!

アップテンポでパワフルなこの曲はElla Eyreの声にぴったりで、MV前半のコロコロと表情が変わる彼女もとてもキュートですよ。
何度も聞きたくなるような、中毒性のあるこの曲はMVと一緒にぜひチェックしてほしい一曲です!

では、内容はどんなものなのか一緒に読解してみましょう!



Ella ain't here, issa new me

Ella ain't (is not) here,
「エラはここにいない」

「ain't」は「am / is / are not」を省略したスラングです。
使い勝手はいいですが、あくまでスラングなのでフォーマルな場では使わない方が無難かと思います。

 issa (it is a) new me
「それは新しい私」

「issa」は「it's (it is) a」をさらに省略したスラングです。
どんどん省略して、文字を少なくしていくのは英語の特徴の一つと言えるので、この先もっとこういったスラングが増えていきそうですね!

Didn't have time when you knew me

 Didn't (did not) have time
時間を持っていなかった

 when you knew me
あなたが私を知ったとき

「when」は「~するとき」という意味なので、日本語に訳すときは「when」以降の文から訳しましょう。
まとめると「あなたが私を知ったとき、時間を持っていなかった」、「時間がなかった」となります。

Why you tryna call like booty

「tryna」は「trying to」の略で、「to」は“向き合っている”というイメージを持っています。
この文では「trying(試している)」と「call(呼ぶ)」が向き合っているイメージなので、この文は「なぜあなたは賞品のように呼ぼうとしているの」となります。


Take a step back and 180

「Take」の本質的な意味は「取る」なので、「Take a step back」をそのまま訳すと「後ろに歩くを取る」となります。
これを言い換えたら「後ろに歩くことを選択する」、「後ろに歩いて」と言うこともできます。

辞書に載っている単語の意味には共通するニュアンスがあって、その本質から考えると辞書に載っている意味を全て覚えなくても意味が分かるようになりますよ!

「180」は単位が書いてないので距離を言っている可能性もありますが、大抵の場合は「180度回る」を意味するので、この文の訳は「後ろに歩いて180度回って」となります。

I could play you like you played me

「私はあなたが私で遊んだように、あなたで遊ぶこともできる」

「could」は“過去と未来の可能性”を意味します。
なので、「I could play you」は「私はあなたで遊ぶこともできる」のような、そういう可能性もあるというニュアンスです。

Really don't care for it lately, though

「でもまったくそれが最近気にならない」

「for」は“ボールを投げた”というイメージです。
この文では「don't care(気にしない)」から「it(それ)」にボールを投げたイメージなので、「それを気にしない」のような意味になります。

「though」は“but”と似たような意味を持ちますが、例えば「△△でも〇〇」と言ったときに“but”は「〇〇」の部分を言いたいだけなのに対して、「though」は「△△」も「〇〇」の部分も大事というニュアンスがあります。

You need to change your story, babe

「to」は“向かい合っている”というイメージです。
「need(必要とする)」と「change(変える)」が向かい合っているので、「変える必要がある」という意味です。

何を変えるのか?が「your story(あなたの物語)」なので、「あなたはあなたの物語を変える必要がある」という訳になります。

最後の「babe」は「baby」のことで、意味は「赤ちゃん」ですが親しい人や恋人を呼ぶときに使ったりもしますよ。

Tell me you want to talk

「あなたの話したいことを私に教えて」

「to」は“向かい合っている”イメージですね。
「want(~したい)」と「talk(話す)」が向き合っているので、「話したいこと」という意味になります。

Issa not what you came here for?

 Issa (it is a) not what
最後の「what」はそのまま「何」としてひとまず訳してみると、「それは(何)ではない」というような意味になります。

 you came here for?
「何」の部分になるのが続きに書かれているこの文です。

「for」のイメージは“ボールを投げた”ですが、「you came here(あなたはここに来た)」がどこにボールを投げたか書かれていないので分かりませんね。
こういう場合は、そのまま「分からない」というイメージで考えてみましょう。
「あなたはここに何のために来たの?」というような感じです。

「何」の部分に「you came~」を入れて、全部まとめてみると「それはあなたがここに何のために来たのかと違う」という感じになります。
日本語がややこしいですが、“ここに来た目的と違うんじゃない?”というニュアンスを含んだ「何のために来たの?」という意味です。

あなたはここに来ていろいろ言ってるけど、本当はそんなことしに来たんじゃないじゃない?そうでしょ?というようなニュアンスの文です。

This heart is closed, that girl you know

 This heart is closed
「この心は閉じた」

 that girl you know
「あなたの知っているその女の子」

Don't live behind that door, anymore

「今後はもうドアの後ろで暮らさない」

もう部屋に閉じこもるのはやめる!という意味の文ですね。

I don't make time for your foolin'

「for」は“ボールを投げた”というイメージなので、「make time(時間を作る)」から「your foolin' (fooling / ふざける)」にボールを投げたイメージです。

「あなたのふざけたことのために時間を作る」となるので、最初の「I don't」という否定をつけて「私はあなたのふざけたことのために時間を作らない」という訳になります。

Kinda got things to be doin'

「Kinda」は「Kind of」の口語的な書き方です。

「of」は“箱からものを取り出した”イメージなので、「kind(種類)」という“もの”を「got things(得たもの)」という“箱”から取り出したようになります。
自分が今持っているものから、何かしらの種類のものをピックアップするようなイメージから、これは「ある種のものがある」、「ちょっとものがある」というような意味になります。

その「things(もの)」がどんなものなのかが「thigs to be doin' (doing)」です。

「to」は“向き合っている”イメージで、「things」は「be doin'」と向き合っています。
「be」は“存在そのもの”、「doin' (do)」は“行動”のことなので、「things to be doin'」は「すること」という意味になります。

まとめると「ちょっとやることがある」という訳になります。


Issa new me

「それは新しい私」

「Issa」は「It is a」を省略したスラングですね。

Ella ain't here for your problems

「ain't」は「am / is / are not」に使えるスラングですね。

「for」は“ボールを投げた”イメージなので、「Ella ain't here(エラはここにいない)」から「your problems(あなたの悩み)」にボールを投げたイメージです。

訳としては「エラはあなたの悩みのためにいるんじゃない」となります。

Left-right-left, keep on walkin'

「左、右、左 歩き続ける」

「on」は“上に乗っている”というイメージです。
「keep(状態にしておく)」が「walkin' (walking / 歩くこと)」の上に乗っているようなイメージなので、「歩き続ける」という意味になります。


Should've took care of your diamonds

 Should've (Should have) took care
「took care」はそのまま訳すと「気にするを取った」という意味で、そのことから「気にした」という意味になります。

つまりこの文は、「took care(気にした)」を「have(持っている)」ということを「Should(するべき)」という構図になっています。
これをまとめると「気にするべきだった」という意味になります。

 of your diamonds
「of」は“ボールを投げた”というイメージですね。

「気にするべきだった」から「your diamonds(あなたのダイヤモンド)」にボールを投げたイメージなので、全部をまとめた訳は「あなたのダイヤモンドを気にするべきだった」となります。

Got a new phone, got a new key

 Got a new phone,
「新しい電話を得た」

 got a new key
「新しい鍵を得た」

Got a girlfriend and a new weave

「女友達と新しいエクステを得た」

「weave」は本来「編む」だったり、編んだものの「模様」を意味しますが、この文のように神の毛に“編む”エクステのような、飾りの髪という意味になることがありますよ。

And I don't do what I used to

 And I don't (do not) do what
最後の「what」は、ひとまずそのまま「何」と訳してみましょう。

「do」は“行動そのもの”のことなので、「そして私は(何)をしない」となります。

 I used to
「to」は“向き合っている”という意味ですが、「used(使った)」と向き合っているのは何なのかが書かれていませんね。
なので「“使った”ことがあるもの」などとイメージしてみると「これまで使ったもの」のような意味になります。

「I used to」が「何」の部分を表していることも踏まえてまとめてみると、「そして私はこれまでのようにしない」というような訳になります。

When you call me tryna come through

 When you call me
あなたが私に電話するとき

 tryna (trying to) come through
「to」は“向き合っている”イメージですね。

「come through」は「come(来る)」と「through(通り抜ける)」の意味から、「入ってくる」や「切り抜ける」などの意味になります。

「trying(試す)」と「come through」が向き合っているので、これは「切り抜けようとする」というような意味です。

まとめると「あなたが私に電話するとき、切り抜けようとする」となります。

Funny you think you can come here

 Funny you think
おかしなあなたは考える

 you can come here
何を考えているのか?というのがこの文で、「あなたはここに来れる」という意味です。

まとめると「おかしなあなたはあなたがここに来れると考える」となります。

この文は、こうして分けて書くと1つの文の中に2つの文があるというのが分かりやすいですね。
これは、2つの文の間にあるはずの「that」が省略されているので、文が2つあるように見えています。
このような使い方をする「that」は、特に会話の中では省略されることがよくありますよ。


Man, I don't miss your assumptions

「私はあなたのずうずうしさを見逃さない」

最初の「Man」は「男性」という意味ですが、ここでは男性に対する呼びかけとして使われています。

Never did care what I wanted

 Never did care what
最後の「what」は、ひとまずそのまま「何」として訳してみましょう。

少しも(何)を気にしなかった

 I wanted
「何」の部分になるのが続きに書かれているこの文です。
私は望んでいた」という意味なので、まとめると「少しも私が何を望んでいたか気にしなかった」という訳になります。

Lemme just say you're a killjoy

 Lemme (let me) just say
ただ私に言わせて

「Lemme」も“issa”と同じように、「Let me」の口語的なスラングです。

 you're (you are) a killjoy
この文も「Funny you~」と同じ構図で、何を言いたいのかがこの文になります。

あなたは場を白けさせる人」という意味なので、まとめると「ただ私にあなたは場を白けさせる人だと言わせて」という訳になります。

Lovin' that sound of your own voice

「あなた自身の声のその響きを愛している」

「of」は“箱からものを取り出した”イメージですね。

「that sound(その響き)」という“もの”を「your own voice(あなた自身の声)」という“箱”から取り出したイメージなので、「あなた自身の声のその響き」という意味になります。

Think you talk smart, but it’s just noise

 Think you talk smart
「あなたは賢く話すと思う」

 but it's (it is) just noise
「しかしそれは雑音なだけ」

Not now, never

「今じゃない、決して」


Song writers
Pablo Bowman/LOSTBOY/Ella Eyre


まとめ


いかがでしたでしょうか?
「Issa」や「lemme」など、口語的な表現が多くてとてもカジュアルな感じのする歌詞でした。
また、「to」や「of」が特によく使われていたので、イメージをつかむ練習にもぴったりなのではないかな?とも感じました。

次回は、この内容をまとめて和訳を作っていきましょう!
間違っているところや分からないところ、リクエストなどもあればコメントやTwitterで教えてくださいね!

See ya!👋

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